第3話

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2026/04/27 18:49 更新
手を引いて礼拝堂へ連れていく。

暖炉の前に座らせ、濡れた髪をタオルで拭いてやると、金色の髪が灯火を受けてやわらかく輝いた。
まるで、月光を紡いだ糸のようだ

リオ
あ、そういえば名前は?

少年は俯いたまま、少しだけ間を置いて答える。

サンウォン
……サンウォン

リオ
サンウォンか、いい名前だな

美しい響きの名前がこの天使のような少年にピッタリだと思った。

リオ
寒かっただろ

小さな肩に毛布を掛ける。
リオ
お母さんたちとは、はぐれたのか?

その問いに、サンウォンはぎゅっと毛布を握りしめた。

サンウォン
………わからない


サンウォン
気がついたら、ここにいた


消え入りそうな声だった。
その姿があまりにも痛々しくて、リオは気づけばその細い肩を抱き寄せていた。

小さな身体が、びくりと震える。
リオ
…寂しかったな

自分でも驚くほど優しい声が出た
リオ
ごめんな。もっと早く気づいてやれればよかった

リオ
お母さんが来るまで

リオ
ここで俺と過ごそう

実際のところサンウォンの親がはぐれたのか、捨てたのかなんてわからない。

でもこの子を1人にはできなくて
そっと頭を撫でながら、ほとんど祈るように囁いた。


リオ
もう、一人にはしないから


その言葉にサンウォンは泣きそうに顔を歪めた。
けれど最後まで、涙だけは流さなかった。

大きな瞳にいっぱいいっぱい涙を貯めてこちらを見つめてくるだけ。


この瞳に狂わされていくなんて、思いもしなかった。

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