第36話

続きです。
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2019/09/19 10:40
角名先生は、あの後ぐったりした様子で帰ってきた。


いや、何だか大変だったようで…


次の日、まだ角名先生はぐったりしてたけど、


潔子ちゃんに『授業参観してきます』


と、伝えると、いやぁ、スマイルで
清水 潔子
行ってらっしゃい。
と、天むす片手に言われた。


理科室…?だったと思うから、移動する。
途中で天童先生に、どこ行くの?と聞かれて少し困った。


まぁ素直に答えておいたけどね。驚いてたけど。


っと、危ない。通りすぎる所だったな。
すると、すぐ気付いてくれる白布先生。
生徒の皆も、白布先生が横を見たから、


こちらを向く。いや、バレちった。
猫山(you)
猫山(you)
お邪魔しまーす。
生徒(女)
生徒(女)
え!猫山先生だ!
白布 賢二郎
ほら!前向く!
お前ら、今日の授業猫山先生が来てくれたから、しっかりやれよ。
全員
はぁーい!
白布 賢二郎
ハイ伸ばすなよ…
生徒(男)
生徒(男)
先生良いとこ見せなきゃなー!
白布 賢二郎
っるせ!!じゃあ説明すんぞ!
と、実験なのだろうか、黒板を使いつつ


丁寧に説明している白布先生。


いつも口悪い感じだけど、


きっと実は真面目なんだろうな…


ん?あれは。


後ろに生徒より真面目に聞く五色先生を見つけた。


私も少し間を開けて隣に立つと、
五色 工
こんにちは!
猫山(you)
猫山(you)
あ、こんちわ。
猫山(you)
猫山(you)
てかさ、白布先生お手本みたいな字の綺麗さだねー。
五色 工
そうなんです…羨ましい。
猫山(you)
猫山(you)
てかクラスの皆も、白布先生大好きなんだろうな。
五色 工
??どうしてですか?
猫山(you)
猫山(you)
だってしっかり話聞いてるし。
五色 工
確かに!
あぁ…そこ気付かなかったんだと言おうとしたら、
白布 賢二郎
猫山先生。
猫山(you)
猫山(you)
はい。
白布 賢二郎
わざわざ来てくれてありがとうございます。
猫山(you)
猫山(you)
いえいえ!授業見るの意外と楽しいです。(笑)
白布 賢二郎
そ、そうですか?
猫山(you)
猫山(you)
何だか懐かしくて。(笑)
白布先生、いつもは大人っぽいけど、


こういう所で照れたり、可愛いな…


先輩だけどね(笑)
生徒(男)
生徒(男)
しーらーぶーセンセー!
生徒(女)
生徒(女)
これのやり方教えてー!
白布 賢二郎
あ、あー!今行く!
すいません、じゃ。
猫山(you)
猫山(you)
はい。
と、何だか隣からオーラを感じ、見ると。


凄い目をキラキラと輝かせた五色先生。


その目は白布先生を追っていた。
猫山(you)
猫山(you)
カッコいいねー。
五色 工
はいとても!!いつかは、俺だって牛島さんを抜かす様な先生に!!
猫山(you)
猫山(you)
??何で牛島先生?
五色 工
あ、俺達、出てきた大学一緒で…
白布さんも大好きな先生なんです!
猫山(you)
猫山(you)
ほぉ…
五色 工
でもあんな白布さん初めてです!
猫山(you)
猫山(you)
どゆこと?
五色 工
え?いつもはもっと、堅苦しい感じなんです。こんな…
白布 賢二郎
あ、はい。そこ資料置いといてください。
五色 工
みたいな!瀬見さんとかにはそんな感じです!
それは瀬見先生限定じゃないのか?(笑)


だけど、何で私に?
五色 工
猫山先生はきっと…( ゚д゚)ハッ!!
猫山(you)
猫山(you)
え?え?どうかしたの?
五色 工
もしかしたら猫山先生のことが…すっ…グハッ!!
白布 賢二郎
五色ぃ?いいからこっち手伝え?
お前そんなに先生になりたくねぇのか、あぁ?
気付いたら五色先生の横腹にパンチが。


あー…痛そう。
五色 工
す、すいません!!
白布 賢二郎
猫山先生、ごゆっくり。
と、笑顔で行くけど…


すっ?え?なに『すっ』て。


よく分からないけど、こういうのは私から


仲良くした方が良いのかな…
よしっ。仲良くなりたいって言ってたし、


私からも何かしなきゃな…!

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