角名先生は、あの後ぐったりした様子で帰ってきた。
いや、何だか大変だったようで…
次の日、まだ角名先生はぐったりしてたけど、
潔子ちゃんに『授業参観してきます』
と、伝えると、いやぁ、スマイルで
と、天むす片手に言われた。
理科室…?だったと思うから、移動する。
途中で天童先生に、どこ行くの?と聞かれて少し困った。
まぁ素直に答えておいたけどね。驚いてたけど。
っと、危ない。通りすぎる所だったな。
すると、すぐ気付いてくれる白布先生。
生徒の皆も、白布先生が横を見たから、
こちらを向く。いや、バレちった。
と、実験なのだろうか、黒板を使いつつ
丁寧に説明している白布先生。
いつも口悪い感じだけど、
きっと実は真面目なんだろうな…
ん?あれは。
後ろに生徒より真面目に聞く五色先生を見つけた。
私も少し間を開けて隣に立つと、
あぁ…そこ気付かなかったんだと言おうとしたら、
白布先生、いつもは大人っぽいけど、
こういう所で照れたり、可愛いな…
先輩だけどね(笑)
と、何だか隣からオーラを感じ、見ると。
凄い目をキラキラと輝かせた五色先生。
その目は白布先生を追っていた。
それは瀬見先生限定じゃないのか?(笑)
だけど、何で私に?
気付いたら五色先生の横腹にパンチが。
あー…痛そう。
と、笑顔で行くけど…
すっ?え?なに『すっ』て。
よく分からないけど、こういうのは私から
仲良くした方が良いのかな…
よしっ。仲良くなりたいって言ってたし、
私からも何かしなきゃな…!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。