第120話

120
2,421
2020/03/08 09:41
あなたが、日本に帰った。





僕は、彼女を愛しすぎるあまり苦しめていたの?










僕がプロポーズをしてから、ずっと気まずくてろくに話をしていなかった。










良く考えれば、最近僕があなたに「愛してる」の言葉を告げても、返事は「ありがとう」だった...。












僕の行為はそんなにあなたを追い詰めていたの...?












ディノ
ディノ
ハニヒョン...
ジョンハン
ジョンハン
ディノ...
ジョンハン
ジョンハン
僕は、そんなに異常だったのかな
ディノ
ディノ
すごく...ヌナに依存しているようには見えました。
ジョンハン
ジョンハン
そっか.....
ディノ
ディノ
僕が、ヌナに過去の話とか色々したんです。
ヌナは悪くないんです...。
ジョンハン
ジョンハン
きっと、ディノが話をしていなくても、いずれはバレてたよ。
ディノ
ディノ
.....
ジョンハン
ジョンハン
今の僕はきっとユナと変わらないんだろうな...。
ディノ
ディノ
そんなこと...ないです...。
ディノ
ディノ
少なくとも、ヌナはちゃんとハニヒョンのこと好きだったと思います。ハニヒョンにすごく懐いて、すごく幸せそうだった...
ジョンハン
ジョンハン
............僕はどこで間違えたんだろうね
ディノ
ディノ
........ヌナから、手紙預かってます。
これ、どうぞ。
ジョンハン
ジョンハン
.....!!
ディノ
ディノ
じゃあ、僕は戻りますね。
ジョンハン
ジョンハン
....ディノ、ありがとう。
ディノ
ディノ
いえ...。

















ディノは部屋を出ていった。
















そっと手紙を開くと、

一生懸命翻訳して書いたであろうハングル文字が並べられていた。

















ハニへ。



何も言わず、日本へ帰る私を許してください。


ハニが日本に会いに来てくれた時、


すごく嬉しかった。


日本に残って、毎日私の部屋で


映画見たり、ショッピングしたり、カラオケに行ったり...


ひとつひとつが私の大切な思い出になりました。


ハニと両想いになった日、


どれだけ嬉しかったか...


今でも覚えています。


でも、今の私にはハニの思いが重たくて、


どうしたらいいのかわからなくて、


プロポーズも嬉しかったけど


素直に「はい」なんて言えなかった。


私の中には気になる人がいたから。


韓国まで連れてきてくれて、私にたくさん愛を注いでくれたハニのことも、もちろん好きだよ。


でも、私の心は今中途半端で、


このままじゃいけない気がして....。


みんなと離れることにしました。


今まで私にたくさんの愛をありがとう。


でも、ごめんね。


私がいなくても、ハニは大丈夫。


身体を壊さないように、練習頑張ってね。


日本で、応援しています。


お世話になりました。





あなた











ジョンハン
ジョンハン
ふっ.......ううっ..........ぁっ..........!!!





手紙を読み終えた僕は、泣いていた。


泣いて泣いて、


所々、あなたの書いた字が滲んでいた...。





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