あの日から7年
身長はそこまで伸びなかったし、顔も変わらない
つまり、高校生下手すると中学生に見える
渚も嘆いてたけど……私はそんなに気にしない
未だにお嬢ちゃんって呼ばれる
もう諦めぎみなんだよね
カルマやカエデを見るとやっぱり羨ましいけど
……でもやっぱこいつらはウザい
私は大学は教育学部に進んだ
今日から教育実習
なぜか私が送り込まれた学校は荒れまくっていた
どれくらいかというと、担任がいない
生徒曰く病院送りにしたらしい
まあ、私には関係ないけど
渚も今日から教育実習だったっけな……
殺す?
殺す……か
誰もが聞いたことのある
ありふれた言葉だけれど
─────私たちにとっては
勇気をくれる魔法の言葉
パアンッ
柏手の音が響いて、私の姿が彼らの視界から消える
ザッ
中指をたて、リーダー格の少年の首に突き立てた
生徒達が驚愕している
少年の首から指を離し、私の方に向き直らせて言った
少年の表情が歪んだ
床におとした出席簿を拾い、教壇まで歩く
教卓にそれを置き、かつて毎日聞いた言葉を告げた













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。