第3話

# 光り惹かれ
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2026/03/15 12:45 更新






   



🔳くん
🔳くん
 神代!!! 
 驚いて聞け!!! 
🔳くん
🔳くん
 文化祭の劇で、
 主役をすることになったんだ!! 



   自信満々に、鼻を高らかにしてそういった。



   確かに、そろそろ文化祭_神高祭がある。



 .
 .
 …あ、そう。頑張れ 




   まぁでも、🔳🔳🔳が主役をするのは、


   ごく当然のことなわけだ。















   だって、主役を決める時に、


   手を挙げたのは🔳くんだけなんだもん。







🔳くん
🔳くん
 ふん、今に見てろ、 
 このオレが一番に目立ってやる!! 
 .
 .
 んー、悪目立ちなら 
 今すぐできると思うけど 
🔳くん
🔳くん
 お前ほんとに 
 性格悪いよな… 
 .
 .
 だって根拠がないんだもん、 
 言うだけ言われても 
🔳くん
🔳くん
 じゃあ、今見せてやる!!! 
 .
 .
 ふーん、じゃあ演ってよ 





   演技を始める前から、
   勝ち誇ったような顔をしてた。





   
🔳くん
🔳くん
 ……すぅ、 




 .
 .
 ッ、…!? 
🔳くん
🔳くん
 ッはぁ、ッ、はぁ、ッ 
🔳くん
🔳くん
 何処にあるんだ、ッ、 
 あの魔法の、宝石、ッ……!!! 




   思わず息を、飲んだ。




   怖いくらい、違った。






   全てが、いつもの彼じゃなかった。






   まるで別の人格に取り込まれていくようで





   それから、光り輝いて見えた





   

🔳くん
🔳くん
 あれさえあれば僕、は、 
 たくさんお金を手に入れられるっ、 
🔳くん
🔳くん
 そしたら病気の姉さんに、 
 薬を持っていけるのに、ッ、 




   劇の主人公は、とある12歳の少年。



   貧乏な家に生まれ、両親もいない。


   残された病気の姉のために、

   王家から盗まれた宝石を探して売り、


   それで得たお金で薬を買おうとしている。



 .
 .
 …なんだこの、演技 



   ただ似てる、とかのレベルじゃない。




   本当に🔳くんなのか?




   彼の姿は、もう、ただ姉を想う、


   純粋な12歳の少年と化していた。




   彼の口から出る声、言葉。



   全部が鮮明に、主人公の性格や表情を
   纏っていた。




🔳くん
🔳くん
 ご飯あんまり食べてない、から、 
 力が上手く入んなッ、 ( ふらっ 
🔳くん
🔳くん
 っあ、___ ( ぱた 



   よろめき方。倒れ方。



   それすらももはや、🔳🔳🔳じゃない。



   尋常じゃない。



   演劇部でもない、
   ごく普通の人間が、



   簡単にできる範囲をとうに超えている。



   正直プロと言われても頷ける。



🔳くん
🔳くん
 んっふん、どーだ!!! 
🔳くん
🔳くん
 オレの演技、 
 すごかっただろ!!! 
 .
 .
 …ああ 
 .
 .
 ちゃんと、目立てるよ 




   すごかった。



   ほんとに。



   多分、🔳くんの、



   光り輝くその宝石のような瞳に、



   演技に、




   惹かれたんだ。




🔳くん
🔳くん
 やっぱりおm__…え? 
🔳くん
🔳くん
 神代が…素直に負けを、 
 認めた…?? 
 .
 .
 …今回だけは認めてあげる 
 .
 .
 頑張ったんだね 




   いい成績を残したんだから、



   頑張ったんだね



   なんていうのは、ごく自然の誉め言葉なわけで




   だから、



🔳くん
🔳くん
 あ、う、え、 
🔳くん
🔳くん
 ありが、とう、… 




   彼が頬を光らせながら・・・・・・・・
   あんなに笑顔で喜ぶなんて、




   思いもしなかったから吃驚びっくりした。








   変なの。




 .
 .
 …あ。僕緑化委員の 
 仕事あるからまたね 
🔳くん
🔳くん
 …… 
🔳くん
🔳くん
 そうだ、オレも屋上に用が 
 あるんだった 
🔳くん
🔳くん
 ああ!!またな・・・! 















   ねえ







   あのとき








   君は









    「 またな・・・ 」 って










   言ったのに








.
.
 い、ッッッ… 
.
.
 いやああああああああああ
 ああ!!!!!!!!!!!! 
 .
 .
 うッ…るさ…
 何の悲鳴…? 
.
.
 ___がッ、
 ___がッッッッッッッッッ!!!! 




   夏休みに入る前。




   セミの鳴き声がうるさくて、




   女子生徒の悲鳴が、
   とぎれとぎれにしか聞こえない。




   最初は見に行くつもりなど


   甚だなかったんだけど、



   人が集まってはざわざわするので、




   屋上に用があるから行ってくると言っていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


   風紀委員の🔳くんの代わりに、




   運動部の邪魔になるからと注意しにいった。








 .
 .
 はー…まぁ一応🔳くんの友達だし、 
 仕方ないな、
 今度ジュース奢ってもらお 





   まあ当然の話だけど、



   そのときは思いもしなかった。




   🔳くんが屋上に行った理由が、




 .
 .
 ッは、…?? 






    飛び降り自殺をするため・・・・・・・・・・・だったこと。
















 .
 .
 え、……… 





   あいつが死んだ。




   嬉しいはずだ。




   あんなに威張ってきて、



   うるさくて、




   バカで__





 .
 .
 いなくなってうれしいはず、 
 なのに、
 .
 .
 なんで頬に水が、 
 伝ってんだ…?






    その頬を伝う雫が





    涙だと



    知っていた わかっていた



    だけど





    信じたくなくて






 .
 .
 っあ…あああああ…!!!! 






   もうあの子は帰ってこない







   もうこれからの僕の人生にあの子はいない








   あの子を惜しみながら
   この人生を歩むのは





   空っぽの今の僕の体には



   重すぎるから



 .
 .
 なん、で、ッ、 














   眩しすぎる青い空。







   ぽっかりと浮かんだ太陽。






   残酷なほどに明るい太陽が、





   僕のドロドロの心の内を



   まるで舞台のスポットライトのように



   重苦しく照らし続けていた










   









   ↬ 次回  # 光曳かれ




     〆




さくしゃ
さくしゃ
 シンジャッタ 
さくしゃ
さくしゃ
 んじゃまた 

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