松村「 … は ?? 」
田中「 … みゅーとそれマジ ?? 」
森田「 おん。 下で雑魚達が話してんの聞いた 」
七五三掛「 雑魚達って呼び方やめな笑笑 」
この学校に女…
うちは一応共学だけどほとんど男だし揃いも揃って
ガラの悪い連中ばかり。 女なんて生きていけんのか ?
ジェ「 樹 ~ !! 転校生の話聞いた~ !? 」
森本「 そろそろ来るらしいよ ~ !! 見に行く~? 」
松村「 うるせぇのが来た… 」
田中「 朝っぱらから…笑 見に行こうかな暇だし 」
顕嵐「 みゅっさんも一緒に行こう 」
宮近「 しめ~、 早くしなきゃ置いてかれるよ~ 」
森田「 おん、 今行く~ 」
七五三掛「 ちゃか置いてかないで~ 」
よくつるんでる他クラスの奴らも興味があるようで。
特にあの顕嵐が出てくるなんて相当なもんだな、
なんて考えながら廊下を歩く。
田中「 どんな奴だろうな~ 」
森田「 すげえ怪力な大女だったりして ? 笑 」
七五三掛「 えーやだなぁ、 可愛い子が良い~ 」
松村「 まぁでもうちに来るくらいだから
華奢な感じの女子ではないだろうな 」
ジェ「 俺よりでかかったらどうしよ !! HAHA !! 」
森本「 3mあったらどうする !? 笑笑 」
田中「 巨人じゃねえか笑笑笑 」
顕嵐「 …… 静かっすね 」
宮近「 それは思った。 なんか、 ザワザワしてない 」
ジェ「 全員女の子の見物に行ってるとか ? 」
松村「 それにしては校舎内が静かすぎるな、 」
いつもはガヤガヤとうるさい校舎内。
廊下に屯している連中やそこらじゅうで喧嘩してる奴ら
も居たりして、 かなり騒がしいし正直うるさい。
でも今は虫の声すらしない。
廊下に俺らの足音が響く。
校庭に出るととんでもない人だかりが出来ていた。
田中「 そんなに気になるもんかね… 」
七五三掛「 人だかりすごっ、 笑 」
森田「 飢えてる男って怖えなぁ…笑 」
呑気に考える暇があった。
このとんでもない人だかりがギャラリーではなく
驚きで動けなくなった男達だと気付くまでは。
人だかりの中心にいたのは
血だらけで倒れるうちの学校の雑魚たちと
拳が血で濡れた、 白くて華奢な身体の美少女だった。
next .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。