第3話

二話 伝説の聖剣
4
2024/04/13 00:25
「世界の王」。王は世界の頂点に君臨くんりんし、人々から親しまれ、尊敬そんけいされる存在。しかしそれは、あくまで表向き、、、、、、、の存在だった。世界の王は「頂点」の座を持ち、当然、人々から信頼されている。だが、その「頂点」の座を利用してこの世界の「支配者」になる事を真の目的としていた。その「王」は「支配者」になるためならどんな手段もいとわない。すべては、「この世界」を手に入れる為に。王はどんな危険や最悪な手段でもそれ、、の為なら何でもする。それが人々を裏切る事になったとしても、、、、、、、、、、、、、、、
ワルキューレが新たに仲間に加わり「世界の王」討伐に向け再び歩き出した。サクマは何気なく自然豊かな草原を歩いていると、サクマ達の元に一つの噂が舞い込んできた。その噂とは、
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
聖なる剣エクスカリバー、抜いてください・・・
えっ、マジで⁉
隣町となりまちのブリタニアへ行き、岩に突き刺さった「聖なる剣エクスカリバー」を抜く、というものだった。抜ければ自分の武器として扱い、抜けなければ次の人に回す。その、
「伝説」のロングソードを抜くことが出来ればサクマ達にとって、最高戦力になる。抜けなかったとしても、何度でも挑戦するつもりだ。抜けなければ抜けるまで挑み続ければ良い。
ワルキューレ
ワルキューレ
確かに「聖なる剣エクスカリバー」って”剣“が使い手を選ぶ、、、、、、と言われるだけあって、使い手を決めるのはそれなりに厳しいんですよね〜。
トール
トール
ああ。その通りだ。聖なる剣エクスカリバーの所有権を握れるのは、「円卓の騎士」が突き立てた大岩から「聖剣」という名のついた、ロングソードを抜いた者に限られる。
つまり、剣は抜かなきゃ手に入らないらしい。
それと同時にサクマの頭に一つの疑問が浮かんできた。
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
じゃあ、抜けたら俺も「円卓の騎士」って奴になれるのか?
トール
トール
馬鹿が。そんなわけないだろうが!
言って、トールはサクマに雷撃を浴びせようとするが、寸前でワルキューレが割って話しかけてきた。
ワルキューレ
ワルキューレ
まあ、それなら直接円卓の騎士に会って
訊いてみればいいんじゃない、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
ーー何言ってんだ!会えるわけないだろ、「円卓の騎士」
なんて!!ーーと、心の中で反論するサクマ。必死に言葉を探すが思い当たらず、頭に浮かんだ言葉をそのまま言ってみた。
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
ちょっと待ってくださいワルキューレ様!てかそもそも「円卓の騎士」がどこにいるかなんておわかりになられるのですか!?
ワルキューレ
ワルキューレ
そんなにかしこまらなくても良いのよ?ま、貴方が疑問に思うのは当然のことでしょう。サクマさんはこの世界で生まれ変わった人間ーーいえ、勇者と言った方が良いでしょうか?そして、この世界に来る前。つまり、サクマさんが転生する直前、死んだ元の世界。そこでは「円卓の騎士」という言葉自体は聞いたことはあると思います。
しかし、本当に存在する。この世にいる。
とは、微塵みじんも思ってませんでしたよね?
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
ああ。知ってはいた。「円卓の騎士」。伝説の「聖なる剣エクスカリバー」を操り、世界を救った
英雄。正直かっこいいと思う。けどそんな凄いやつが本当に存在するだなんて、考えた事もなかった。もしもこんな奴が存在したら・・・!って想像するのが精一杯だったよ。
サクマは本当に「円卓の騎士」がいる。とは思った事が生きてきて一度もなかった。だが、ワルキューレの口からそんなサクマの心境を揺るがす一言が発せられた。
ワルキューレ
ワルキューレ
結論、「円卓の騎士」は実在します!!
貴方が生きてきた世界では姿を表さなかっただけです!
瞬間、サクマは驚愕きょうがくした。元いた世界で幻影ドッペルゲ・ンガーに殺され転生して、今日に至るまで「円卓の騎士」は知っていたが、その存在自体は全く信じていなかった。神話の中か、二次元の世界にしか存在しない存在モノだと思っていた。サクマはそこまで考えて一つの疑問に辿り着いた。ーー待て。神話?二次元?そもそも「円卓の騎士」が神話の中にいたら、それだけで存在した。という証明が着く。つまり本当に、「円卓の騎士」は実在するのかーー!!
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
その・・「円卓の騎士」に会うには、どうしたら良い?
サクマは聞いた。どうすれば「円卓の騎士」に会えるのか。「円卓の騎士」に会ったら何をすれば良いのかを。
ワルキューレは応えた。その答えは、思ったよりとても
シンプルなものだった。
ワルキューレ
ワルキューレ
「円卓の騎士」はブリタニアの噴水広場か、キングダム・ホテルなる建物のロビーの大広間にいますわ。「円卓の騎士」に会ってすることは一つ。岩に突き刺さった聖なる剣エクスカリバーを抜いて実力を証明するのみです!話はそれから聞きます!
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
そうか・・わかった!
ありがとう、ワルキューレ!!
ワルキューレ
ワルキューレ
別に、礼には及びませんわよ。その分、ブリタニアに行ったらまず「円卓の騎士」に思う存分、力を示してください!!
トール
トール
おい、貴様・・・誰か忘れてないか・・。
トールが皮肉げに言いつつサクマはブリタニアに向け、出発の合図を掛ける。
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
朔間剛史(サクマ・ツヨシ)
それでは、行こうか!「円卓の騎士」と「聖なる剣エクスカリバー」が待ち受ける・・・
ブリタニアへ!!
サクマたちは、ブリタニアへと足を向けて、進んで行った。

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