リム side
レムが街に出かけてから何時間か経った。
見送る時は寝ぼけていたけど、もうしっかり起きている。そして今は庭で育てている植物の手入れをしている。私はこの時間が大好きだ。
私はぽつりと呟いた。目線の先には、ブルーベリーが鈴なりに実をつけている。ブルーベリーは何年かに1回、めちゃくちゃなる時期がある。その時期が今シーズンなのだ。
他にもめちゃくちゃ希少な果実の木とか、蜜を研究中の花とかの手入れを慎重に行っていく。
手入れは全部順調に進んでいき、最後の花の水やりをしようとした。その時だ。
禍々しい魔力のオーラを感じる。魔物が出た証だ。
でも感じる魔力量がそんなに多くないから弱めだろう。
魔力の流れや量、質などから魔物の居場所を特定する。
……うわあ、けっこう遠めだなぁ。
まぁ……
飛べばいい話なんだけどね!
さあ、魔物を倒しに行くとしますか!
箒を飛ばして数十分。ようやく着いた……
魔物は……いるね、20体ってとこか
バレてないみたいだし、このまま終わらせちゃおう。
私がそう唱えると、雷鳴とともに雷が駆け巡る。この魔法は広範囲攻撃に向いているからよく使う。お気に入りだ。
倒し残しは……よし、いないね。
さて、帰りますか。
その後私は、帰ってる途中にまたまた出没した魔物を狩ってから家に帰った。こんなことも珍しくはない。
毎日魔物を倒して、2週間に1回街に行って、たまにレムと特訓したり、森を散歩したりする。これが私たちの日常だ。
こんな日常が、ずっと続いてほしいな。
いや、それじゃあだめか……。
☆今回出てきた魔法
・〈無︰箒〉
→自由に飛べる箒を召喚する。
特定の風魔法を使うことでスピードをあげられる。
・〈雷︰雷乱〉
→雷が四方に広がり、敵を攻撃する。
広範囲に攻撃できるが仲間に当たらないよう注意が必要。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!