レム side
東の空が少し明るくなってきたくらいの頃。
まだご飯を食べるには早い時間だけど、今日はこのくらいの時間に食べ始めなきゃいけない。
私はさっき焼いたトーストを食べる。今日のはマーガリンと砂糖を混ぜたやつを塗った。私は甘党だから、こういうのは大好物。
食べすすめていくと、2階から物音がした。その音はだんだんこちらに近づいてきている。普通は恐怖に思うこのシチュエーション。でも私はどうとも思わない。だって……
ガチャッ
私には、双子のお姉ちゃんがいるから!
そう。今日は、1週間に1回の街に行く日。
いや、正確に言ったら、その1週間もリム姉と交互に行ってるから私は2週間ぶりだ!
街に行ったら、こっちで育てたり作ったりした物を売る。生活必需品を買ったりもするから、街に行くのは超重要!
ちなみにこの家は、めちゃくちゃ森の中にある。だから街に行く日は早起きして、早い時間から街に向かわなければいけないんだ。
あれを使えば一瞬で着くんだけど……バレたらまずいし、行くまでの景色が綺麗だから!
目が覚めてきてそうなリム姉に見送られながら、私は街に向かった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。