第9話

絶対に消えてはいけない過去と生き残った贖罪
16
2026/05/31 14:00 更新
バク
バク
メシヤ〜
ゲン
ゲン
ドラ〜
天音翠嵐
天音翠嵐
ゲン、バク準備が出来たらお願いね
バク
バク
ドラ〜
ゲン
ゲン
メシヤ
天音翠嵐
天音翠嵐
……………
如月カナタ
如月カナタ
天音様
天音翠嵐
天音翠嵐
どうした?カナタ
如月カナタ
如月カナタ
いえ、我々は生き残って良かった存在なのでしょうか?
天音翠嵐
天音翠嵐
さぁね、それは分からないよ
天音翠嵐
天音翠嵐
どう思うかは僕達次第だし
天音翠嵐
天音翠嵐
僕は特攻隊所属で桜花も伏龍も回天も経験したのに生き残った身だから
如月カナタ
如月カナタ
………
如月カナタ
如月カナタ
私は性別を偽って、医学隊に行きましたが、見てて正直辛かったです、負傷者の手当てをしても減らない何人も仲間は死んでいく日々でした
西園寺遥香
西園寺遥香
僕だって同じだよ
天音翠嵐
天音翠嵐
遥香
西園寺遥香
西園寺遥香
父さんも兄貴も戦争で死んだのに、僕にも赤紙は来た
西園寺遥香
西園寺遥香
行きたくないけど行かなかったら非国民になる
西園寺遥香
西園寺遥香
こんなの理不尽だよ、国が犯した馬鹿なマネなのに何で僕達国民が背負わないといけないのか分からないよ
竜崎蓮華
竜崎蓮華
まったくその通りやな
西園寺遥香
西園寺遥香
竜崎
竜崎蓮華
竜崎蓮華
竜崎さんな、遥香
西園寺遥香
西園寺遥香
別に良いでしょ
竜崎蓮華
竜崎蓮華
良くないわ、まったく
竜崎蓮華
竜崎蓮華
でも、確かにな、生き残れば悪と呼ばれて、死ねば正義と呼ばれたあの地獄のような年嫌いやったわ
竜崎蓮華
竜崎蓮華
ほんまに、俺も海軍兵だったから分かるけど、何人送り出したのか分からないわ、いつの間にか同期も先輩も後輩も死んでたわ〜
天音翠嵐
天音翠嵐
みんな、所属が違っても見てきた地獄は同じ
悪崎彩羅
悪崎彩羅
俺は兵士じゃなかったから、天音先輩達の気持ち分からないですけど
悪崎彩羅
悪崎彩羅
俺は父親がジャーナリストとかの記者だったんで、敵側と味方側の資料が家にありましたよ
悪崎彩羅
悪崎彩羅
でも、親父は政府に非国民とみなされて殺された
悪崎彩羅
悪崎彩羅
何故、真実を書いたらいけないのか、答えたらいけないのか分からない
天音翠嵐
天音翠嵐
彩羅…
如月カナタ
如月カナタ
我々は生き残ったあの戦争、太平洋戦争を生きた者達として、この地獄を今世達に伝えないといけない
天音翠嵐
天音翠嵐
守れなかった事じゃない、どうやってあの地獄から今のこの国になったかを教えないとね
西園寺遥香
西園寺遥香
平和ボケしてる、今の新人トレーナー達にこの事を伝えないといけないよね
悪崎彩羅
悪崎彩羅
当たり前だろ、絶対に忘れさせない
悪崎彩羅
悪崎彩羅
知らないから、過去の事だから、自分達に関係無い事だからなんて関係無い、全員が必ず関係する事だ
天音翠嵐
天音翠嵐
風化も消滅も絶対に許さない
天音翠嵐
天音翠嵐
僕達が生きた地獄は忘れられる者じゃない
天音翠嵐
天音翠嵐
僕の子孫もそれを分かってて今、動いてるって聞いたよ
西園寺遥香
西園寺遥香
子孫?あ〜あの子か
悪崎彩羅
悪崎彩羅
子孫とゆうか、弟の息子のその息子の子供だろ?
天音翠嵐
天音翠嵐
ややこしくしなくて良いから
如月カナタ
如月カナタ
とにかくですが
如月カナタ
如月カナタ
我々は弱いこの世界を何度でもずっと喰らい尽くす
天音翠嵐
天音翠嵐
この間違いだらけの
 
世界の中今の子供達には笑って欲しいからね
悪崎彩羅
悪崎彩羅
絶対にもう誰も泣かないよう、強く強くなりたい
西園寺遥香
西園寺遥香
僕がまだ僕でいられるようにね
竜崎蓮華
竜崎蓮華
なんの為に生まれた意味なんて分からん
竜崎蓮華
竜崎蓮華
何が幸せ 何をして喜ぶのかも分からん
竜崎蓮華
竜崎蓮華
だけど、解らないまま終わるのは 尺に触るしそんなのは嫌やな
天音翠嵐
天音翠嵐
竜崎、忘れないで夢を
如月カナタ
如月カナタ
零さないで涙
天音翠嵐
天音翠嵐
今はどんな地獄でもどんな困難でも此処に居る全員でなら大丈夫
竜崎蓮華
竜崎蓮華
そうやな
天音翠嵐
天音翠嵐
だからこそ、頑張ろう、僕達の過去を贖罪を
        (生きてしまった)
        (死にきれなかった)
        (失った仲間達の為の)
       
          (贖罪を)
天音翠嵐元特攻隊所属、桜花、伏龍、回天全てを経験したが生き残った最強の特攻隊員

如月カナタ元ひめゆり学徒隊所属、戦地に行くのを恐怖して性別を偽り所属していたが、死んでいく兵士や仲間を見ていて辛い経験をしていた

竜崎蓮華元海軍所属、いつの間にか同期と先輩と部下を失い続けて誰が死んだのか誰が生きてるのか分からなくなっていた

西園寺遥香元陸軍所属、父親や兄を戦争で失い自身も戦争に参加したがだがそれは拒否すれば非国民と呼ばれる恐怖からだった

黒崎彩羅、父親が有名なジャーナリストで味方と敵の真実の情報を集めていたが政府によって殺された

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