第15話

15日目
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2026/01/17 04:43 更新
ルーシー
うーん…、難しい…
レオナルド・デイビス
だーかーらー!こうしてこうだって!
こうしてこう…とは?

私は今、レオに魔術をコントロールするやり方を教えてもらっている。

自分では上手くできてたと思ってたんだけど…
レオナルド・デイビス
治癒魔法系以外はまぁまぁ使えるのになんでできないんだか
レオナルド・デイビス
急に呪い発動したとき自分でどうにもできないぞ?
ルーシー
はい…
昨日の夜、あの湖に帰ったのが大体10時。夜ご飯とかお風呂とか、寝るってなったら0時。今日起きたのが4時。
4時間睡眠とか受験期以来かもしれない…

眠すぎる。

急に始まったレオとの特訓。思っていたより魔法というものは難しくて扱いずらい。剣術だったらパッとやればできたのに…。

街から離れた山奥にある草原。雪がチラチラ積もってて、地面は少し滑りやすい。風が吹くと雪がたまに一緒に吹いてくる。

もっと北の方はすごい積もってるのかなぁ。雪。
レオナルド・デイビス
なにぼーっとしてんだよ
「はぁ」と呆れたように言うレオ。
レオナルド・デイビス
今日はここまで。明日からまた別の街に移動するから
移動かぁ。また新たな冒険が始まりそう!!
レオナルド・デイビス
俺は買い出ししてるからご自由に
と言ってふわっと空に飛び、街の方へ戻って行った。

ご自由に。かぁ。正直図書館しか行くところがないんだよなぁ。まだわからないことがありすぎるから。
…お菓子買って、最近覚えた魔法で収納しとけばいつでも食べれるし。よし。お菓子屋さん巡りだ!!
なんか今日はイベントなのかな、出店がいっぱいある…

出店には日本では見たことがない果物や食べ物。高価なアクセサリー、本やぬいぐるみ。色々なものが売られていた。

美味しそぉ!

何かの動物の肉?焼き鳥みたいな感じのものがあった。

お昼ごはんってことで…!
ルーシー
すみません!これ5本ください!!
銅貨5枚ね
銅貨5枚=500

日本円で五百円。一本百円?!
はいよぉ
袋には何も入れずに5本の肉を渡され、手では持てないと思い、魔法で3本浮かばせ、あと2本は両手で持った。

こんぐらいの重さなら大丈夫そう。魔法って凄いなぁ。
それより、美味しそう…。このタレといい、この匂いといい…よし
ルーシー
いただきます!!
カランカラン
いらっしゃい!!って…ヒッ‼︎
レオナルド・デイビス
呪いに関する本はあるか?
ははははははははははははははい!あるにはあります!!でででですががが!
レオナルド・デイビス
早く答えろ。
その本は王子の許可がある方でしか読めない奴が多く、ここでは王子からの許可が必要なのででです!
王子の許可だと?そんなに読まれたくない本でもあるのか?

俺は店内を周り、他にいいものがないか探した。

品揃えがいいな…とくに魔法について。ただこれは幼児用といってもいいか。

奥に進むと薬草と魔道具があった。薬草は普通、資格が必要だが、それは魔法検定2級を持っていればいいだけのこと。あとは学園での資格などでも手に入れることができる。

ルーシーは年齢的に学生なはず。なのに女一人で今まで旅をしていた。

…また余計なことを考えてしまった…。

一通り店内を回っていいものがなかったので店を出て、また違う目的地へ向かった。

次は…あそこか。

"闇市場"

賑やかな街の端っこには日があまり当たらなそうな建物の路地裏に市場がある。そこは誘拐犯や殺人鬼がいるのだとか。だから大抵の住民はその場に近寄らない。だから人はあまりいないしいたとしてもまぁ罪人しかいないから気が楽だ。
よぉよぉ!レオナルドくん!
レオナルド・デイビス
あ?
この魔導書どぉだい?ダンジョンの最下層で見つけたレア級の魔導書だよぉ?
レオナルド・デイビス
…内容は?
それが相当の魔力がある人間にしか開けねぇんだ。あまりない仕組みでなぁ
見る感じそれは本当そうだな…魔力からもそう感じる
お?買うかい?
レオナルド・デイビス
金貨一枚でどうだ?
おうよ
ルーシー
うわぁ✨!
焼き鳥みたいなのを食べ終わってうろうろしてたらたくさんの本が並んでいる出店を見つけた。


魔導書に…歴史書…?小説もあるし絵本もあるじゃん!!


うわぁぁあ✨買いたい…買いたいけど!
レオナルド・デイビス
何やってんだ
後ろから現れたレオに声をかけられた。
ルーシー
レオ!
ガクガクガクガク
店員は顔は笑ってるけど体が震えてた。

えぇ、そんなに?
レオナルド・デイビス
なにか欲しいものでもあったのか?
ルーシー
ううん。なんでもない。それよりレオは買い出し終わったの?
レオナルド・デイビス
まぁ…。
てことはそろそろ宿に戻んないとダメか…。はぁ、肉食べて本に感動して終わっちゃった。

ちょっと落ち込んでいるとレオが急に歩き出して宿の方向へ歩いて行った。

帰るのか…。

小走りでレオを追いかけ、隣を歩いた。

お菓子ぃ。まぁ太るし…キリヤにも言われてたし…
ルーシー
ねぇ!キリヤ!駅前にチョコ専門店あるじゃん?そこ行こ!
キリヤ
お前さぁ、糖分取りすぎで太ったりしても知らねぇかんな?
ルーシー
太んないし!タブン…
まぁ実際、親にも言われてお菓子禁止生活があったんだっけ…

コツコツと歩いていると前に人混みができていた。
ルーシー
なにかやってるのかな?
レオナルド・デイビス
…王子か。
ルーシー
クククリスタル王子?!
パカパカと音を立てて歩く毛並みの綺麗な白馬の上に騎兵士らしき人が乗ってて、その後ろに王族が乗ってそうな馬車。その周りに街の人たちがわちゃわちゃいるみたい。
ルーシー
パレードかなんか?
レオナルド・デイビス
いや、これはお前に会いに来てそうだけど。
ルーシー
え?
ヒィーンッと声を出して止まった馬。馬車のドアが開き、レオが言っていたことが本当だったことに気がついた。

一人目に執事らしき清楚な人が出てきて、その後に可愛らしいピンク色のフリルなドレスにツインテール。リボンで縛っていてまるでお人形さんみたいな子。そしてその後に出てきたのはそう、クリスタル王子。
レオナルド・デイビス
俺は逃げ_____
ルーシー
待って!
逃げようとしたレオを捕まえた。
ルーシー
実は…その…
おにぃちゃん!この子がまほうつかいさま?
姫様、お兄様と…
クリスタル・デイビット
いい、執事。魔法使い様、申し訳ございません…こんな街中で…。
ルーシー
いえ!
クリスタル・デイビット
…えっと……レオナルド・デイビス…様でしょうか…?
レオナルド・デイビス
…あぁ
クリスタル王子とレオがじっと見つめ合っていて執事と姫様?は困惑していた。
クリスタル・デイビット
…5年前の事を覚えていらっしゃいますか?
レオナルド・デイビス
レオ!頼むよ!ここで覚えてると言って!
レオナルド・デイビス
…さぁ
ルーシー
レオ?!
クリスタル・デイビット
そうですか…そうですよね。失礼しました。
クリスタル王子は笑みを浮かべた。

無理やり笑ってる時の顔だ…。
クリスタル・デイビット
姫、この方が魔法使い様です
はじめまして!私ルビー・デイビットって言うの!!この前はありがとう!
ルビー!兄弟して綺麗な名前!
クリスタル・デイビット
街の外へ出かけるつもりだったのですが、妹がどうしても挨拶をしたいと言うもので…。
ルーシー
そうだったんですか。わざわざありがとうございます
ルビー姫
魔法使い様!これ!お菓子!
お礼の品でございます。私からもありがとうございました
ルーシー
そんな!こちらこそありがとうございます
ルビー姫からお菓子を貰い、ルビー姫と執事は馬車に戻って行った。
この様子を黙って見ていたレオが急に左腕の手首を掴み自分の方へ引いた。
ルーシー
レオ?
レオナルド・デイビス
王子、ルーシーがお世話になりました。私たちは今日、ここを離れます。ですから…
クリスタル・デイビット
それは失礼しました。早く旅立ちたいでしょうからここで私も失礼します。
とお辞儀をし、私を最後に見て
クリスタル・デイビット
また会いましょう。ルーシー様。
とふわっとした笑顔で言われ、恋のキューピットが矢を放ちそうになった。

さっきまで静かに見ていた街の人たちはクリスタル王子が馬車になったのを確認し、またわちゃわちゃと手を振ったり、旗を振ったりしていた。
ルーシー
…レオ?
レオナルド・デイビス
あ?
怒って…る?手は離さないし、明日出発のはずなのに今日とか言っちゃって…。
レオナルド・デイビス
はぁ…ごめん。明日朝早いから早く宿戻るぞ。
ルーシー
うん…?


15日目
レオとクリスタル王子が対面




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        「大丈夫だよ」

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