こうしてこう…とは?
私は今、レオに魔術をコントロールするやり方を教えてもらっている。
自分では上手くできてたと思ってたんだけど…
昨日の夜、あの湖に帰ったのが大体10時。夜ご飯とかお風呂とか、寝るってなったら0時。今日起きたのが4時。
4時間睡眠とか受験期以来かもしれない…
眠すぎる。
急に始まったレオとの特訓。思っていたより魔法というものは難しくて扱いずらい。剣術だったらパッとやればできたのに…。
街から離れた山奥にある草原。雪がチラチラ積もってて、地面は少し滑りやすい。風が吹くと雪がたまに一緒に吹いてくる。
もっと北の方はすごい積もってるのかなぁ。雪。
「はぁ」と呆れたように言うレオ。
移動かぁ。また新たな冒険が始まりそう!!
と言ってふわっと空に飛び、街の方へ戻って行った。
ご自由に。かぁ。正直図書館しか行くところがないんだよなぁ。まだわからないことがありすぎるから。
…お菓子買って、最近覚えた魔法で収納しとけばいつでも食べれるし。よし。お菓子屋さん巡りだ!!
なんか今日はイベントなのかな、出店がいっぱいある…
出店には日本では見たことがない果物や食べ物。高価なアクセサリー、本やぬいぐるみ。色々なものが売られていた。
美味しそぉ!
何かの動物の肉?焼き鳥みたいな感じのものがあった。
お昼ごはんってことで…!
銅貨5枚=500
日本円で五百円。一本百円?!
袋には何も入れずに5本の肉を渡され、手では持てないと思い、魔法で3本浮かばせ、あと2本は両手で持った。
こんぐらいの重さなら大丈夫そう。魔法って凄いなぁ。
それより、美味しそう…。このタレといい、この匂いといい…よし
カランカラン
王子の許可だと?そんなに読まれたくない本でもあるのか?
俺は店内を周り、他にいいものがないか探した。
品揃えがいいな…とくに魔法について。ただこれは幼児用といってもいいか。
奥に進むと薬草と魔道具があった。薬草は普通、資格が必要だが、それは魔法検定2級を持っていればいいだけのこと。あとは学園での資格などでも手に入れることができる。
ルーシーは年齢的に学生なはず。なのに女一人で今まで旅をしていた。
…また余計なことを考えてしまった…。
一通り店内を回っていいものがなかったので店を出て、また違う目的地へ向かった。
次は…あそこか。
"闇市場"
賑やかな街の端っこには日があまり当たらなそうな建物の路地裏に市場がある。そこは誘拐犯や殺人鬼がいるのだとか。だから大抵の住民はその場に近寄らない。だから人はあまりいないしいたとしてもまぁ罪人しかいないから気が楽だ。
見る感じそれは本当そうだな…魔力からもそう感じる
焼き鳥みたいなのを食べ終わってうろうろしてたらたくさんの本が並んでいる出店を見つけた。
魔導書に…歴史書…?小説もあるし絵本もあるじゃん!!
うわぁぁあ✨買いたい…買いたいけど!
後ろから現れたレオに声をかけられた。
店員は顔は笑ってるけど体が震えてた。
えぇ、そんなに?
てことはそろそろ宿に戻んないとダメか…。はぁ、肉食べて本に感動して終わっちゃった。
ちょっと落ち込んでいるとレオが急に歩き出して宿の方向へ歩いて行った。
帰るのか…。
小走りでレオを追いかけ、隣を歩いた。
お菓子ぃ。まぁ太るし…キリヤにも言われてたし…
まぁ実際、親にも言われてお菓子禁止生活があったんだっけ…
コツコツと歩いていると前に人混みができていた。
パカパカと音を立てて歩く毛並みの綺麗な白馬の上に騎兵士らしき人が乗ってて、その後ろに王族が乗ってそうな馬車。その周りに街の人たちがわちゃわちゃいるみたい。
ヒィーンッと声を出して止まった馬。馬車のドアが開き、レオが言っていたことが本当だったことに気がついた。
一人目に執事らしき清楚な人が出てきて、その後に可愛らしいピンク色のフリルなドレスにツインテール。リボンで縛っていてまるでお人形さんみたいな子。そしてその後に出てきたのはそう、クリスタル王子。
逃げようとしたレオを捕まえた。
クリスタル王子とレオがじっと見つめ合っていて執事と姫様?は困惑していた。
レオ!頼むよ!ここで覚えてると言って!
クリスタル王子は笑みを浮かべた。
無理やり笑ってる時の顔だ…。
ルビー!兄弟して綺麗な名前!
ルビー姫からお菓子を貰い、ルビー姫と執事は馬車に戻って行った。
この様子を黙って見ていたレオが急に左腕の手首を掴み自分の方へ引いた。
とお辞儀をし、私を最後に見て
とふわっとした笑顔で言われ、恋のキューピットが矢を放ちそうになった。
さっきまで静かに見ていた街の人たちはクリスタル王子が馬車になったのを確認し、またわちゃわちゃと手を振ったり、旗を振ったりしていた。
怒って…る?手は離さないし、明日出発のはずなのに今日とか言っちゃって…。
15日目
レオとクリスタル王子が対面
次回▶︎16日目
「大丈夫だよ」












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。