毎回宿に戻ってくるとなんか実家みたいな感覚があるんだけど…
ガチャ。
ドアを開けるとそこにはベットで横になって寝ているレオがいた。
なぜ私の部屋にいる。え、隣がレオだよね?二人一部屋じゃなくて一人一部屋だったよね?
ベットの上には分厚い本がいっぱい置いてあって、題名は魔法についてだったり、歴史についてだったり、色々。
レオ、めっちゃ調べてくれてるじゃん。
レオはウトウトと目をこすりながら起き上がった。
寝起き機嫌悪いタイプだったか…
レオは魔法で一瞬でベットの上に散らばっていた本を机に移動させた。
やれやれという顔をしながら髪の寝癖をパッとまた魔法を使って直した。
そういうことあるんだ。相当人気なのかな、この宿。
ぐいっと顔をのぞいてくるレオ。
私的にはいつも通りなんだけど…周りからしたら元気なさそうに見えるのかな、
レオもやっぱり悩んでいるみたい。苦痛なんて、呪いの中で最上級ぐらいに嫌だもん。
急にベットから立ったレオはドアを開け、こっちを向いた。
ふわっとマントが揺れ、レオは部屋を出て行った。
なんかレオの成長を感じる気がする。
私はレオと一緒に部屋を出て着いて行くことにした。
いいところって…どこだろ。
薄暗い街並みを二人並んで歩いているとレオをひどくいう言葉が聞こえてきた。
レオ…これ、いつもこうやって聞いてるのかな。聞こえてる…よね?辛くないのかな、
流石にど直球じゃ聞きづらい…。
レオは前を向いて少し弱々しく言った。
こっちを見て微笑む姿はどこかキリヤに似ていて、懐かしく思えてしまった。
なんだろ…安心感がある。
レオは歩くのを止めた。
…なんか嬉しい。あの初めて会った時の冷たいレオが今はこんな親しげに…。違う意味でも泣きそう。
というか無暗唱って…え、普通じゃないの?
…いやよくよく考えるとななじぃと初めて魔法を使った時は唱えてた。けど自分で魔導書を使って魔法使ってると…言ってなかったかも。
剣士も魔法も使いこなせるなんてすごいな自分。
歩いていると少しずつ街に離れている気がした。
ど正論…。
林道をずかずか行くレオ。虫が嫌すぎる私。
よくずかずか行けるなぁ。
グッ。体全身に針がっ。う。
そうだよね…魔法なんて近距離で戦いづらいよね。剣士って近距離に向いてるもんね。うん…。泣
レオはふわっと空を飛んだ。
私も追いかけて空に飛ぶと、上で待っていたレオとぶつかってしまった。
ぶつかってバランスを崩した私をレオは手を腰に持ってきて、右手で私の左手をひいていた。
あっぶな。
まだ飛び慣れてないのかなぁ。まだ勉強が足りないみたい…
レオは顔を赤くして見てきていた。
なんか、変なこと…
私は今の状況をパッと思い出して恥ずかしく思った
私は咄嗟にレオから離れた。
うぅ、なんてことをぉ。
と横を向いて右手を口に近づけて言っていた。
耳赤い…。レオも照れるんだ。そりゃそうか。人間だもんね。
とりあえずレオについて行くことにして、数分。沈黙が続いた。
うぅー、何を話せばいいんだぁぁあ!!
いや、まぁ普段もあんまり喋らないけど…。
咄嗟に大声で返事をしてしまってレオは驚いていた。
ずっと何かを喋らないとと思っていたから気づかなかった…。
目の前に広がるのは湖と白と青の花畑があった。
水面には月と星が輝いていた。
と誇らしげに言った。
私は花を近くで見たくて飛ぶのをやめた。
なんの花だろ…。日本では見たことないかも。
レオも空を飛ぶのをやめて私の隣で空を見ていた。
星、好きなのかな。よく空とか見てるイメージがあるんだけど。
私は湖の近くまで行き、ただ湖に移る星と月を見ていた。
異世界ってやっぱりいいなぁ。夢見てた。こんな世界。
本でもあ、いいな。とか思うけど実現するとやっぱりいろんなことにワクワクするし。
レオは一輪の花をプチッと取り、魔法で月の方へ飛ばした。
とめちゃめちゃかっこいいセリフを言った。
うぉ、めっちゃかっこいいセリフをそんな簡単に。キリヤ並だ。
そしてその後はもう少しこの景色を楽しんで、また街に帰って行った。
14日目
優雅な夜。
次回▶︎15日目
「クククリスタル王子!?」

⇧おまけ












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。