第14話

14日目
1
2025/12/15 11:17 更新
毎回宿に戻ってくるとなんか実家みたいな感覚があるんだけど…
ガチャ。
ドアを開けるとそこにはベットで横になって寝ているレオがいた。

なぜ私の部屋にいる。え、隣がレオだよね?二人一部屋じゃなくて一人一部屋だったよね?

ベットの上には分厚い本がいっぱい置いてあって、題名は魔法についてだったり、歴史についてだったり、色々。

レオ、めっちゃ調べてくれてるじゃん。
レオナルド・デイビス
ん……ルーシー?
ルーシー
あ、ごめんなさい、起こしちゃいましたよね?
レオはウトウトと目をこすりながら起き上がった。
レオナルド・デイビス
敬語やめろ。
ルーシー
あ、ごめん…
寝起き機嫌悪いタイプだったか…
レオは魔法で一瞬でベットの上に散らばっていた本を机に移動させた。
レオナルド・デイビス
で、また王子に会ってきたのか?
ルーシー
あ、うん。
レオナルド・デイビス
あいつも好きだな、
やれやれという顔をしながら髪の寝癖をパッとまた魔法を使って直した。
ルーシー
…えっと、なんでここにいるの?
レオナルド・デイビス
あぁ、宿屋の部屋が足りなくなっただので自動的に二人一部屋になったってわけ、
そういうことあるんだ。相当人気なのかな、この宿。
レオナルド・デイビス
…元気ないな
ぐいっと顔をのぞいてくるレオ。
レオナルド・デイビス
呪いのことか?
私的にはいつも通りなんだけど…周りからしたら元気なさそうに見えるのかな、
レオナルド・デイビス
不老不死については、嬉しいような嬉しくないような感じだと思うけど、苦痛がな…
レオもやっぱり悩んでいるみたい。苦痛なんて、呪いの中で最上級ぐらいに嫌だもん。
レオナルド・デイビス
…いいところ教えてやる。
ルーシー
…え?
急にベットから立ったレオはドアを開け、こっちを向いた。
レオナルド・デイビス
来いよ
ふわっとマントが揺れ、レオは部屋を出て行った。

なんかレオの成長を感じる気がする。

私はレオと一緒に部屋を出て着いて行くことにした。

いいところって…どこだろ。
薄暗い街並みを二人並んで歩いているとレオをひどくいう言葉が聞こえてきた。

レオ…これ、いつもこうやって聞いてるのかな。聞こえてる…よね?辛くないのかな、
ルーシー
レオ、
レオナルド・デイビス
ん?
ルーシー
レオは…その…
流石にど直球じゃ聞きづらい…。
レオナルド・デイビス
俺はいいんだ。
レオは前を向いて少し弱々しく言った。
レオナルド・デイビス
慣れてるしな
こっちを見て微笑む姿はどこかキリヤに似ていて、懐かしく思えてしまった。

なんだろ…安心感がある。
レオナルド・デイビス
…ルーシーはさ
レオナルド・デイビス
初めて売買店でお前を見つけた時、面白いって思った。
レオナルド・デイビス
魔力がバカなくらいあって、剣士であって、無暗唱を使える。でも買ってみて、人のこと気にしたり、なんかトルヴィクスに狙われてたり、王子に気に入られたり。
レオは歩くのを止めた。
レオナルド・デイビス
ルーシーは凄いやつだなって俺は思うよ
…なんか嬉しい。あの初めて会った時の冷たいレオが今はこんな親しげに…。違う意味でも泣きそう。
というか無暗唱って…え、普通じゃないの?
…いやよくよく考えるとななじぃと初めて魔法を使った時は唱えてた。けど自分で魔導書を使って魔法使ってると…言ってなかったかも。
剣士も魔法も使いこなせるなんてすごいな自分。

歩いていると少しずつ街に離れている気がした。
ルーシー
え…街の外なの?
レオナルド・デイビス
街の中って言ってないけど
ど正論…。
林道をずかずか行くレオ。虫が嫌すぎる私。

よくずかずか行けるなぁ。
レオナルド・デイビス
俺、前衛頼んだよな?
ルーシー
ングッ
レオナルド・デイビス
今お前、後衛じゃん?
グッ。体全身に針がっ。う。
レオナルド・デイビス
頼むよ、剣士。俺は魔法しか使えないんだから。
そうだよね…魔法なんて近距離で戦いづらいよね。剣士って近距離に向いてるもんね。うん…。泣
レオナルド・デイビス
…しょうがない。空飛ぶか。
レオはふわっと空を飛んだ。
私も追いかけて空に飛ぶと、上で待っていたレオとぶつかってしまった。
レオナルド・デイビス
ちょ!
ルーシー
うわっ!
ぶつかってバランスを崩した私をレオは手を腰に持ってきて、右手で私の左手をひいていた。

あっぶな。
ルーシー
ごめん、レオ
レオナルド・デイビス
お、おう。
まだ飛び慣れてないのかなぁ。まだ勉強が足りないみたい…
レオナルド・デイビス
…ルーシー?
ルーシー
ん?
レオナルド・デイビス
その…
レオは顔を赤くして見てきていた。

なんか、変なこと…

私は今の状況をパッと思い出して恥ずかしく思った
ルーシー
ごごごごごごめん!!!!
私は咄嗟にレオから離れた。

うぅ、なんてことをぉ。
レオナルド・デイビス
いや、まぁ事故だし。
と横を向いて右手を口に近づけて言っていた。

耳赤い…。レオも照れるんだ。そりゃそうか。人間だもんね。

とりあえずレオについて行くことにして、数分。沈黙が続いた。

うぅー、何を話せばいいんだぁぁあ!!
いや、まぁ普段もあんまり喋らないけど…。
レオナルド・デイビス
ルーシー?
ルーシー
はい!!!!!?!?!
咄嗟に大声で返事をしてしまってレオは驚いていた。
レオナルド・デイビス
着いたけど…
ずっと何かを喋らないとと思っていたから気づかなかった…。

目の前に広がるのは湖と白と青の花畑があった。
水面には月と星が輝いていた。
ルーシー
綺麗…
レオナルド・デイビス
だろ?
と誇らしげに言った。
レオナルド・デイビス
昔この辺に来た時に見つけたんだ。
レオナルド・デイビス
その時は昼間だったから"へぇ"ぐらいで終わったんだけど
私は花を近くで見たくて飛ぶのをやめた。

なんの花だろ…。日本では見たことないかも。

レオも空を飛ぶのをやめて私の隣で空を見ていた。
星、好きなのかな。よく空とか見てるイメージがあるんだけど。

私は湖の近くまで行き、ただ湖に移る星と月を見ていた。

異世界ってやっぱりいいなぁ。夢見てた。こんな世界。
本でもあ、いいな。とか思うけど実現するとやっぱりいろんなことにワクワクするし。
レオナルド・デイビス
嫌なこと吹っ飛んだか?
ルーシー
え?
レオナルド・デイビス
呪いってのはそう簡単には解けない。だからと言って諦めても面白くない。
レオは一輪の花をプチッと取り、魔法で月の方へ飛ばした。
レオナルド・デイビス
俺が責任を持ってその呪いを解くから。
とめちゃめちゃかっこいいセリフを言った。

うぉ、めっちゃかっこいいセリフをそんな簡単に。キリヤ並だ。

そしてその後はもう少しこの景色を楽しんで、また街に帰って行った。






14日目
優雅な夜。



次回▶︎15日目



       「クククリスタル王子!?」

⇧おまけ

プリ小説オーディオドラマ