第10話

10日目
2
2025/12/04 10:26 更新
丘の上から魔法でお城付近まで飛んでいると、レオの姿が見えた。
ルーシー
レオ!
レオナルド・デイビス
ルーシー、
レオの体に変化は…なし。戦ってはないのか?
ルーシー
何が起こって…
急に空が光り出した。

何?!爆弾?!
レオナルド・デイビス
はぁ…この街はどうなってる…
レオが空へ飛び、お城の方に人差し指を向けた。

何をする気…?

すると、レオの周りに氷の矢が見え、腕を上げ、またお城の方へ人差し指を向けると。
キュインッ。と音を立てて、お城の方へ矢が飛んでいった。
ルーシー
…レオ?!
まままままままさか、レオがお城を攻撃してるの?!

私は急いで空へ飛び、お城の方へ体を向けた。
ルーシー
あれ、静かになってる…。
さっきまで慌ただしかったお城が急に静かになっていて、望遠鏡を出して見てみれば、兵達はお城の中へ帰っていっていた。
ルーシー
一体何が…
レオナルド・デイビス
ここの王子の妹はぐずると兵を呼ぶほどの騒ぎになるんだと。
え、そんなに?だから街の人は平然としていたのか…。
あの!魔法使い様!
下から声がして見ると、兵士らしき人が数名立っていた。
今すぐお城に来てもらえませんか!
ルーシー
…え、レオ?
レオナルド・デイビス
俺は行かないぞ?
と知らないふりをする。

とにかく、飛ぶのをやめ、兵士の前に立った。
ルーシー
えっと…え?
あなた様が姫様のことを止めてくださったのですか?!
ルーシー
あ、いえ。私ではなくレオが…ってえ、
レオがいない!!
???
ルーシー
えっと、とにかく!私ではなくて
では他に誰だと?
ルーシー
レオっていうさっき隣で飛んでた…
?いえ、飛んでいたのは貴方様だけではありませんか?
ん?もしかして、見えてなかった?
とにかく!王子が呼んでいらっしゃいます!着いてきてください!
えぇ、
兵士に仕方なく着いていくと綺麗な青と白のお城があり、その中に入ると中はキラキラ光る金や赤いカーペット。まさにお城と言われるものだった。

こんな私が入っちゃっていいの?
王子、魔法使い様を連れて参りました
入れ
大きなドアを兵士が開けるとそこには白髪で、目は綺麗な青色。背はレオよりちょっと小さいぐらい。
ルキアス、下がれ。
はっ。
兵士は王子様に言われた通りに従い、私を部屋に入れドアを閉めた。

…え。密室じゃん。
魔法使い様。先ほどはありがとうございました。
と軽くお辞儀をした。
ルーシー
いえ!私は何も…
そぉおっしゃらずに。お座りください。
王子様が指パッチンをすると、目の前にはなかった椅子と机がポンと現れた。

うぉ!魔法だ!
?魔法使い様?
ルーシー
んわ!
…んわ?
やらかしたぁ…。王子様の前で…。うぅ。
…プハッ
王子様は手で口を隠しつつ、笑っていた。
魔法使い様、さっきの声は?笑
ルーシー
え、えっとぉ…照
あははと笑う王子様。

お恥ずかしい。
あ、これは失礼。
名乗るのを忘れていましたね。
クリスタル・デイビット
私、クリスタル・デイビットと申します。
クリスタル・デイビット。めっちゃ綺麗な名前じゃん。え、クリスタル?かっこいい✨
クリスタル・デイビット
失礼ながら魔法使い様の名を教えてはくれませんでしょうか?
ルーシー
えっと、ルーシーです。ルーシー・デイビス。
あんまり言い慣れない…。
クリスタル・デイビット
ルーシー様。素敵な名前ですね
ニコッと笑うクリスタル王子。本物の宝石のような笑顔だ。眩しい。
クリスタル・デイビット
ルーシー様はお一人で旅を?
ルーシー
いえ!もう一人いるんですけど…
クリスタル・デイビット
もう一人?
これ、言っていいのかな…レオのこと。さっき街の人たちは"汚れたもの"とか言ってたし…。あんまり名前を出しちゃダメかな…
クリスタル・デイビット
…レオナルド・デイビス…とですか?
ルーシー
…えっ!?!?
王子様!?え、私何も言ってないよね?
クリスタル王子はホワッとした口調で言った。
クリスタル・デイビット
あ、いえ。なんでもありません。失礼しました。
ルーシー
とんでもございません、
これは…勘?だった系?
…さっき、クリスタル王子、レオの名前を言う時表情が違ったような…?

ゴーンゴーン

街から鐘の音が鳴り響いた。

今?!ちょっと不吉…。
クリスタル王子は窓から街を見た。
クリスタル・デイビット
今日は雪が多いですね…。来る最中寒くはありませんでしたか?
ルーシー
はい。寒いのは慣れていますからニコッ
まぁ…一回、シベリアに家族旅行行った時に寒さを味わったからな…。

というか!本当はレオが来るべきだったんじゃないの!?

とか色々考えていると、クリスタル王子は私を見て言った。
クリスタル・デイビット
美しいですね。ルーシー様。
ルーシー
…え?
クリスタル王子はそんなことを言った後、ハッとしたような顔をして顔を赤くしていた。
クリスタル・デイビット
し、失礼…。
クリスタル・デイビット
そろそろお帰りになられたほうがよろしいかもしれませんね。夜になると雪が強くなりますし。
クリスタル王子はドアの前まで足を運んだ。
クリスタル・デイビット
今日は妹の件、ありがとうございました。まだこの街に滞在しているようでしたらまたお呼びしてもよろしいでしょうか?
ルーシー
は、はい!
はいと言ってしまった…
クリスタル・デイビット
ありがとうございます。ルーシー様。
クリスタル王子はドアの前で兵士を呼んだ。
クリスタル・デイビット
ルキアス、魔法使い様を街まで送ってやれ
はっ。魔法使い様、ご案内します。
…あれ?兵士の前では魔法使い様呼び…?そしてちょっと口調も違うような…。
気のせい?






10日目
クリスタル王子に出会う。




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     「レオが…別人みたい。」

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