丘の上から魔法でお城付近まで飛んでいると、レオの姿が見えた。
レオの体に変化は…なし。戦ってはないのか?
急に空が光り出した。
何?!爆弾?!
レオが空へ飛び、お城の方に人差し指を向けた。
何をする気…?
すると、レオの周りに氷の矢が見え、腕を上げ、またお城の方へ人差し指を向けると。
キュインッ。と音を立てて、お城の方へ矢が飛んでいった。
まままままままさか、レオがお城を攻撃してるの?!
私は急いで空へ飛び、お城の方へ体を向けた。
さっきまで慌ただしかったお城が急に静かになっていて、望遠鏡を出して見てみれば、兵達はお城の中へ帰っていっていた。
え、そんなに?だから街の人は平然としていたのか…。
下から声がして見ると、兵士らしき人が数名立っていた。
と知らないふりをする。
とにかく、飛ぶのをやめ、兵士の前に立った。
レオがいない!!
ん?もしかして、見えてなかった?
えぇ、
兵士に仕方なく着いていくと綺麗な青と白のお城があり、その中に入ると中はキラキラ光る金や赤いカーペット。まさにお城と言われるものだった。
こんな私が入っちゃっていいの?
大きなドアを兵士が開けるとそこには白髪で、目は綺麗な青色。背はレオよりちょっと小さいぐらい。
兵士は王子様に言われた通りに従い、私を部屋に入れドアを閉めた。
…え。密室じゃん。
と軽くお辞儀をした。
王子様が指パッチンをすると、目の前にはなかった椅子と机がポンと現れた。
うぉ!魔法だ!
やらかしたぁ…。王子様の前で…。うぅ。
王子様は手で口を隠しつつ、笑っていた。
あははと笑う王子様。
お恥ずかしい。
クリスタル・デイビット。めっちゃ綺麗な名前じゃん。え、クリスタル?かっこいい✨
あんまり言い慣れない…。
ニコッと笑うクリスタル王子。本物の宝石のような笑顔だ。眩しい。
これ、言っていいのかな…レオのこと。さっき街の人たちは"汚れたもの"とか言ってたし…。あんまり名前を出しちゃダメかな…
王子様!?え、私何も言ってないよね?
クリスタル王子はホワッとした口調で言った。
これは…勘?だった系?
…さっき、クリスタル王子、レオの名前を言う時表情が違ったような…?
ゴーンゴーン
街から鐘の音が鳴り響いた。
今?!ちょっと不吉…。
クリスタル王子は窓から街を見た。
まぁ…一回、シベリアに家族旅行行った時に寒さを味わったからな…。
というか!本当はレオが来るべきだったんじゃないの!?
とか色々考えていると、クリスタル王子は私を見て言った。
クリスタル王子はそんなことを言った後、ハッとしたような顔をして顔を赤くしていた。
クリスタル王子はドアの前まで足を運んだ。
はいと言ってしまった…
クリスタル王子はドアの前で兵士を呼んだ。
…あれ?兵士の前では魔法使い様呼び…?そしてちょっと口調も違うような…。
気のせい?
10日目
クリスタル王子に出会う。
次回▶︎11日目
「レオが…別人みたい。」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!