第9話

9日目
4
2025/12/01 12:11 更新
レオナルドさんってなんか冷たいよな。酷いこと言ってるけど…。
一体何者なんだろう…。大魔法使いとか?まさか王様の手下…?
ルーシー
んー…考えても頭疲れるだけか、
背中から、宿のベットにダイブした。

みんな元気かなぁ。
レオナルド・デイビス
おい、二人部屋にしてもらったらそれかよ。
ルーシー
ビクッ
音がしなかった!!なんなら気配もあんまり…。
本当に一体何者なの?

レオナルドさんはコツコツと足音を立てながら私のベットに腰をかけた。

…美形だ。

改めて思った。どこの方向から見ても美形。きっと親が美形なんだろうな。
レオナルド・デイビス
ルーシー、親は?
ルーシー
はい?
レオナルド・デイビス
お前まだ16だろ?親どうしたんだよ。
ルーシー
えっとぉ…
親なんているわけがありません。転生してきたんだから…。この体が誰のかも知らないし。
ルーシー
親は故郷にいます!
レオナルド・デイビス
…そうか。
嘘をついてしまった!!ごめんなさい。レオナルドさん…。
ルーシー
…レオナルドさんはどこ出身なんですか?
レオナルド・デイビス
…どこだろうな。
レオナルドさんがその言葉を発した直後。
周りが急に氷づくような冷たい空気が流れ込んできた、
レオナルド・デイビス
あと…呼び捨てでいい。
呼び捨て!?レオナルドと?!いや、私に関してこれはものすごく呼びずらい。名前が長くて…。
ここは一層、あや男みたいにあだ名をつけるべきだと思う。
ルーシー
レオ…
レオナルド・デイビス
…は?
ルーシー
レオはどうですか?
レオナルドさんは固まっていた。時間が止まったように。

ダメだったかなぁ…泣
ルーシー
やっぱりレオナルドさんのままの方が…
レオナルド・デイビス
いい。
レオナルドさんはベットに座っていた状態から私みたいに寝転んだ。
レオナルド・デイビス
レオ…か。
ルーシー
…気に入りましたか…?
レオナルド・デイビス
そうだな
これは…気に入ってもらえたととらえよう。

というか…近くない???
私の頭の上にレオの頭がある…。
距離感がおかしい。
レオナルド・デイビス
飯はどうする。
ルーシー
あ…美味しいお店とかありますかね、
レオナルド・デイビス
…肉屋なら、知っている
ルーシー
本当ですか!?
私は勢いよく起き上がり、レオの頭を覗き込んだ。すると、レオは驚いたのかレオも起き上がり、私の目を見て言った。
レオナルド・デイビス
肉が好きなのか?
ルーシー
食べ物はなんでも好きです!
その言葉を聞いて嬉しかったのかレオは僅かに笑っていた。

おぉ、冷たい系が笑う時ってこんな感じなんだな。と思ってしまった。
レオに紹介された肉屋さん。建物はすごくおしゃれでヨーロッパの建物よりだった。

本当に何を見ても驚いてしまう。

レオナルド・デイビス
早く来い
ルーシー
は、はい!
中には、人がちらほらいてなぜかこっちを見てきていた。

え、何かついてます?それともレオを見ているのか?街で歩いている時もなぜかチラチラ見られてたし…。

そんなことを考えていたら、ある男の人達が話しているのを耳にした。
おい!あいつ、レオナルド・デイビスか?
あぁ、間違いねぇ。なんでこんなところにいるんだ。
汚れたものめ…
汚れたもの???
どこから見たら汚れてると思うんだ?めちゃくちゃ美形で、冷たいけど…いい人だと思うんだけどなぁ。
席に着き、おしゃれなメニュー表を開いた。

うわ!なにこれ?
ハンバーグ?ぽい?え〜迷う。
レオナルド・デイビス
お前、俺のこと知らないのか?
ルーシー
ん?、
ルーシー
名前と年齢?ぐらいです
レオは「はぁ、」とため息をつき右手で頬杖をした。
ルーシー
レオはもう決まりましたか?
レオナルド・デイビス
あぁ…お前と同じのにする
…ツンデレ。こういうところ、キリアに似てる。

レオは店員を呼び私に目線を送った。早く注文をしろとでも言っているのだろう。
ルーシー
えっと…、このハンバーグ2つお願いします
店員さんは「少々お待ちください。」といい、小走りでキッチンの方に向かっていった。

ものすごく楽しみ。
レナとかさや達といた頃は魚とか果物、野菜とかなんかよくわかんない肉とかだったけど。あ、もちろん美味しかったけど、今回はガチのハンバーグというもの。

ワクワクしているとレオがジッと見てきていた。
ルーシー
…?
なんだろう。レオってよくわからないところがあるんだよな…。まだ名前と年齢しか知らないし。

レオをちらっと見てみる。
まだジッとコチラを見ていた。

なんか質問した方がいいやつかもしれない。
ルーシー
えっと…レオは好きな食べ物とかありますか?
レオナルド・デイビス
…ない
ルーシー
好きな事は?
レオナルド・デイビス
ない
ルーシー
…好きな物は?
レオナルド・デイビス
好きな事と同じじゃねぇの?
…どうしよう。何もないぞこの人。
ルーシー
ぎ、逆に!嫌いな物とかは?
レオナルド・デイビス
…そうだなぁ
しばらく沈黙が続いた。言うか迷っているのか。レオの目線は机に向いていた。
レオナルド・デイビス
人だな。
…?!?!

人とは?どこを基準にして人が嫌いなんだ?!me、人間=人ですけども?
レオナルド・デイビス
…私は大丈夫なのか?って顔してんな
図星すぎで驚いた。
レオナルド・デイビス
まぁ一部の人間って言った方がいいか。
頼んだハンバーグが届き、レオはナイフとフォークを持ち切り始めた。

一部の人間…か。

私もナイフとフォークを持ち、端から切り始めた。

めっちゃ柔らかい…。

ハンバーグの上には目玉焼きが載ってて、ナイフで黄身の部分を切るとツーっと綺麗にハンバーグにかかっていく。

いただきます!

食べるとふわっと口の中に風味と肉汁が口全体に広がった。

うますぎる…。これはやばい。

レオナルド・デイビス
…おい、
ルーシー
はい?
食べるのに集中していて、レオを見ていなかった。声をかけられるとレオは料理を口にしておらず、席を立っていた。
レオナルド・デイビス
俺は帰る。
ルーシー
え!?料理は?
レオナルド・デイビス
いい。
と言って、レオは店を後にしていった。

なぜ急に…?
おい!レオナルド・デイビスが出ていったぞ!
これで安心して食べれる…。
一緒に食べていた女は誰だ?
手下か?
急いで食べていると聞こえてきたのはまたレオに対する言葉…と、なぜか私の話題も出ていた。

そんなにレオは悪者扱いされてるの…?

私は味わいつつ、急いで食べて、持っていたお金で払い、レオを追いかけた。


急いで出てきちゃったけど、暗いし、ここどこかわかんないし…。宿にいるのかな。

レオに対する視線…。汚れたもの?って…なに?
ルーシー
…ん?ここどこ?
考えなどをしていたら街内なのか平原の高台に来ており、星と街並みが綺麗に見えた。
ルーシー
めっちゃ綺麗じゃん
私は体育座りをし、少し眺めることにした。

空飛んでた時にも思ったけどこんなにでかいんだ…。
大きくて、一番キラキラしてるのがお城で…あれ?
お城の周りでなにかピカピカ光っている…。

私は素早く立ち、魔法で望遠鏡を出し、お城の方向を見た。
すると、お城の周りは兵が慌ただしく、戦っているような姿が見えた。

ルーシー
これは…事件か?
望遠鏡でもう少しズームすると、魔法を使っているものもあれば、剣を振っているものもいれば。

街の人たちとか被害出てないのか?
これはちょっと助けに行くしかなさそう。





9日目
旅の始まり。



次回▶︎10日目
  
      

   「ありがとうございます。ルーシー様。」

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