いやぁ…あれは…魔法で着地した?えぇ?
さっきアルトが時計塔から飛び降りた事にまだ悩んでいた。
まぁここ異世界だし、ありえる?
宿に戻ってきた私は落ち着こうと温かいものを飲もうとした。
ストロベリーティーとアップルティー、コーヒー、種類豊富だな。
ここの宿の部屋にはたくさんの飲み物のティーパックがあった。
だがその中から選ばず、白湯にする事にした。
体が温まればいいんだ…。
お湯を沸かし、カップに注ぎテーブルに置いて、私は椅子に座った。
暑そう…。
ドクンッ!!!!!
え、これ、呪い?
心臓がうるさいくらい鳴り響いていて体も熱い。それに、初めてこうなった時とは別に、体全身がピリピリした。
痛い…!けど、どうにかして止めないと…。
前から教えてもらってた治癒魔法でどうにかしようとした。けど、体が言うことを聞かず、魔法を使うことすらできなかった。
私は椅子から落ち、床に倒れ込んだ。
痛い。苦しい。熱い。
それしか考えられなかった。
どうにか頑張って立った。けど、動く度に呪いが強くなっている気がして、ベッドの方に倒れ込んでしまった。
どうすればいい?魔法も使えない、レオも今はいない。どうすれば…。
痛すぎて布団をぎゅうっと強く握った。
誰か…助けて。
呼吸もうまくできなくて、過呼吸になり、私は意識が飛びそうになった。
パリンッ!!ガチャ!
同時に耳から二つの音がした。
窓が割れる音とドアを勢いよく開けた音。
この声は…レオと…アルト?
レオは私に近寄り、治癒魔法をかけた。
すごい、少しずつ痛みが和らいでいってる。
そしてレオの魔法のおかげで落ち着き、うとうとと眠りに落ちそうになった。
と、レオとアルトが会話している声がした。
そこから私は記憶がない。寝てしまった。
目が覚めると、一人用のベッドに3人が寝ていた…。
右を向くとレオ…左を向くとアルト。
ゆっくり左右を何回も見て、自分の手で頬をつねった。
夢ではない………。これは…少女漫画か何か?
ベットからどうにか降りようと下にモゾモゾ毛虫みたいに動いていき、どうにか抜け出せそう。そう思ったら…。
急に体がひっぱられ、最初の位置に戻ってしまった。
レオの魔法…?
ふわぁっとあくびをしながら起き上がったアルトは私を見て微笑んだ。
とおでこに手を当ててきた。
やばい。心臓がもたない。
まるで少女漫画のようなことが色々と起きていて、私の心はバクバクだった。
すると急にぐいっとレオが引っ張ってきて、抱きつかれた。
…私が寝ていた間に何があったんだ?
レオとアルトはしばらく睨み合って、アルトが口を動かした。
と壊れた窓からまた飛び降りていってしまった。
…えぇ?本当に怖い。
レオはパッと離し、起き上がった。
ですよねぇ。
レオは右腕を伸ばし、自分の手を見ていた。
呪いが発生してから2日後。ある事件が起きた。
レオはバンッと机を叩き、向かいにいた兵士に起こり始めた。
まず、なぜこうなっているか、数十分前に戻る___
買い出しにレオと一緒に出掛けていると、鎧を着た人が声をかけてきた。
この国の兵士かな?
レオは兵士の言葉を無視し、去ろうとしていた。
と兵士が言った瞬間、レオはピタッと去ろうとはせず、私の隣に立って、兵士の話を聞こうとしていた。
兵士は私達を時計塔に案内し、昨日とは違う場所に案内された。
ここは…地下…?だよね?階段下ったし。
少し変色した扉を兵士は開け、私達はソファーに、兵士はその向かいの椅子に座った。
ウェスト?…確か日本語で…西?
…ノースから離れる?!?!
ノースから離れる?!
そして今に至る。
北から西…私たちは中央諸国に向かってるのに…逆戻りすぎる…。
レオは前髪をギュッと握りくしゃっとはなした。
これは…長い旅になりそう。
19日目
まさかの逆戻り?!
次回▶︎20日目
「最悪。」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!