前の話
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もしも、この世界がとても綺麗だったら
この世界は、素晴らしかったのだろう。
今の世界は、冷たくて…残酷。
自殺者も増えている
みんなは汚れている
汚く、醜く、同時に、悲しい
僕は、そんな残念な世界に居たくない
だって…僕はまだ白く純粋な鳥だからだ
みんなみたいな、黒い汚物になりたくない
逆に聞こうか。
君らは、どうしてそこまでして、ここにいたいの?
僕にはさっぱりだ。
よく分からない
君たちは、同じ世界、同じご飯をたべ、適当な話をする。
つまらないだろう?
ただ、僕は違う
僕は、違う世界で、毎日違うご飯を食べ、素晴らしい話をしたいんだ
薄汚れた、小汚い世界なんて…息を吸うだけで、苦しく、同時に吐き気がする
僕には、アイスと言う宝石箱と僕と綺麗な人しかいらない
苦しいのに、吐き気がするのに、いたがる理由が分からない
君らは、汚い。なのに、何故頑張って生きるんだ?
寿命が、定められていても、抗うんだ?
この地獄と耐えて、耐えて、耐えまくっている、君たちの勇気に完敗してしまったよ。
だから、僕にはそんな…勇気すらないから…違う世界で生きようとして、逃げたがっているんだ…だから、君らの考えが分からないのか。
小汚い…なんて…居たくないなんて…全部嘘なのかも
そんな…都合のいい言い訳は、通用しないし、通じないんだ
でも
たまに、「消えてしまえ」と、思ってしまうんだ
君らの世界は死んでいるから、生きた世界で1人で…生きたいんだな。僕は…
捨てちゃって、楽になればいいのに。
と、息を吸うように悪口が出る
でも、こんな世界を消したいから、逃げたいから…今、この最上階に立っているんだな。
なんで……心の底から…「ここに居たい」なんて、思ってしまっているのだろう
目の前には、僕が望んだ世界が見えた。
汚れていて、同時に汚い世界が
僕は、怖くなって…妄想していた扉を閉め、夢が覚める
ふらついた足は、もつれて、転けてしまった
嗚呼、ビルで自殺なんて、最悪だ。
その時、誰かが助けてくれた
「誰だ…ろ…」怖くて声も出なかった
でも、はっきり見えた。
正体は…昔の僕だったんだ
「生きてくれ。僕はいつまでも君のそばにいるから___」と
目の前には、さっきまでヘドロの街が、綺麗で変わった世界になっていた
僕は…なんで……壊そうとして…しまったんだ…
涙ぐみながらも、僕は言った
「末永く、よろしくお願いします」と
この世界は、汚くてもいい。
きっと、素晴らしく、頼もしい世界だから












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。