寧々side
コツ、コツ…
後ろから、誰かの足音が聞こえてくる。
しかも、段々近づいてくる。
この状況だと、来ているのは…!
ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイッ…!
この状況からして、恐らく、いや絶対に、リンたちを殺したのは司。
セカイの住人を殺すなんて、できるのか、なんて疑問が浮かんだけど、そんなこと考えてられない。
そして、次の瞬間、
私達の体は、糸で拘束されていた。
私がそう聞くと、司は首をかしげて、ジッとこちらを見てきた。
司の言葉に唖然としていると、えむが口を開いた。
司は、次にえむの方をジッと見つめる。
司はしばらく答えなかった。
私たちの様子を観察しているのかなんなのか、前のようなキラキラした目ではなく、えむの言ったように、黒ずんだ目で私たちを見ていた。
まるで、黄色がかった黒色のビー玉のようで。
すると、それだけ言って、司はセカイから出て行ってしまった。
どうにかできないか考えていると、近くの物陰から音が聞こえた。
ガタッ












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。