第17話

第十六話
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2025/08/06 11:05 更新
寧々side


コツ、コツ…


後ろから、誰かの足音が聞こえてくる。


しかも、段々近づいてくる。


この状況だと、来ているのは…!
司?¿
寧々、えむ~?
寧々
ッ!
えむ
ひっ…!?
司?¿
どうしたんだ?俺から逃げるだなんて、酷いではないか
ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイッ…!
この状況からして、恐らく、いや絶対に、リンたちを殺したのは司。
セカイの住人を殺すなんて、できるのか、なんて疑問が浮かんだけど、そんなこと考えてられない。
寧々
えむ…ッ!逃げるよっ!
えむ
う、うんっ…!
司?¿
司?¿
ッははっ…
司?¿
オレから逃げるなんて、本当にできると思っているのか?
寧々
!?
司?¿
なにか忘れているようだが…























司?¿
ここは、“オレの”セカイだ
寧々
えっ…
そして、次の瞬間、
寧々
ッ、わっ…!?
えむ
わわわッ…!?
私達の体は、糸で拘束されていた。
寧々
つっ、司ッ!
司?¿
む?なんだ?
寧々
なんで…ッ、こんなこと…!
私がそう聞くと、司は首をかしげて、ジッとこちらを見てきた。
司?¿
なんで、というと?
司?¿
こちら側のプライバシーを見られたんだ。ただではおけないだろう?
寧々
可笑しいでしょ…ッ!
司の言葉に唖然としていると、えむが口を開いた。
えむ
司くん…
えむ
なんでリンちゃんたちを…こ、ころ、したの…?
司は、次にえむの方をジッと見つめる。
司?¿
…別にどうだって良いだろう
えむ
……ぇッ…?
司?¿
俺が気に入らなかったから殺した。それだけだ
寧々
…司、アンタ本当にどうちゃったの…!?
えむ
司くん…今の司くん、おめめどよよ…ってしてるよ…?ミクちゃんは…?カイトお兄さんは…?もしかして、二人も…
寧々
司、ッ…!今でも遅くないよ…戻って類をまた探そうよ!私たちをここに拘束して、アンタ何がしたいの!
司?¿
………
司はしばらく答えなかった。
私たちの様子を観察しているのかなんなのか、前のようなキラキラした目ではなく、えむの言ったように、黒ずんだ目で私たちを見ていた。
まるで、黄色がかった黒色のビー玉のようで。
司?¿
…じゃあな
寧々
はぁッ…!?
えむ
つ、司くん、!
すると、それだけ言って、司はセカイから出て行ってしまった。
えむ
ね、寧々ちゃん…どうしよう…?
寧々
どうにも…とにかく、これどうにかしないと…
どうにかできないか考えていると、近くの物陰から音が聞こえた。


ガタッ
寧々
っ!?何…!?

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