ピーンポーン
ガチャ
私の家から1番近いのはセブンイレブンだ。それをわかって言ってくれているのか。
急に忠義が言った。急すぎてどうしたらいいのか分からなくなる。
今まで1度も恋なんてしたことなかったけど、関ジャニに出会って、初めて恋をした。これが恋なんだって思った。
忠義は予想以上に驚いている。
さすがに好きな人を言う勇気は私にはない。
私は、忠義にそんな言われたら好きな人を言わざるを得なくなってしまいそうだったから、話題を変えた。
忠義はあまりにもサラッと、ためらいもなく言った。
忠義に好きな人がいることは意外だった。だからこそ、誰が好きなのか知りたかった。
!?!?!?!?!?!?!?!?
今までで1番驚いたかもしれない。
驚きすぎて何を言ったらいいのか分からない。
嘘でしょって言おうとした。でもその言葉を忠義は遮った。
言いたくても言えなかった。言ったら壊れてしまうのではないかと怖かった。
そう言われると、言わなきゃという気になってしまう。私は大きく深呼吸した。
私は勇気を出して言った。言ってしまった。
でも、忠義は何も喋らない。辺りはシーンと静まってしまった。
あまりにも喋らずにいるから、私はそう思い始めてしまった。
長い沈黙のあと、忠義は言った。
私は関西人じゃないから、関西弁を使ったことが無かったけど初めて使った。
忠義が嬉しいって思ってくれて良かった。
両想いだと分かって、心の底から嬉しかった。
忠義はそう言って頭を下げてきた。
とは言ったものの、
という不安が大きかった。
今はなるべく、そういうこと考えないようにしよう。そう心に決めた。
付き合うと変わるもんなんだな。
そのあとセブンに行ったけど、緊張しすぎて何を買ったらいいのか分からなくなってしまって、シャケのおにぎりを買ってしまった。パンの気分だったんだけど。それを聞いて忠義は笑ってくれた。笑ってくれるならそれでいっか。と思った。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。