第3話

No.2
58
2026/06/05 11:00 更新
翔Side
俺は翔。

今、隣にいる魔界のトップ、魔王は今日も死神に怒ってばっかでいた。
魔王
ふざけるな!
たったの九千五百人だぁ?
もっと狩れるだろうか!
死神は、生界で死んだ魂を狩り、それを天界に届ける。

大体死神は、魔界に一万ぐらいいる。

そんで生界で死んだ魂は、一日あたり大体十七万ぐらい。

このグループは五百人なので九千五百人は多い方だ。

それで怒っている魔王はとんだバカだ。



――でも、それも今日で終わりだ。


こんなことを、思っているうちに魔王は死神の報告を、全員聴き終わっていた。

ちなみに、一万の死神が全員来るわけではなくて、地域ごとに死神のグループみたいなのがあり、そのリーダーが報告にくるってことになっている。
魔王
翔よ。
我は疲れた。
お茶を持ってきてもらって良いか?
魔王だからといって、自分のことは自分でやれよ、と思う。

どうやら、俺は魔王のお気に入りらしい。
サムライ翔
魔王様
魔王
おっなんだ?



――お命狩らせていただきます。


魔王
は?
俺は、背負ってあった鎌で、魔王に振りかかった。

見事真っ二つに魔王はわかれた。

ちなみに俺は、死神。

魔王、いやバカ王にずっと、隣にいてくれ隣にいてくれ、と言うもんだから死神の仕事が疎かになっていた。
魔王
う・・・そ、だ・・・ろ・・・
真っ二つになったバカ王は、血も流さずに黒い粒子となって消えていった。
サムライ翔
側近が裏切らないと思うなよ。
・・・・・・はぁ
大きなため息をついて、事後処理のために、そこに浮かんでいる魂の前まで来た。

魂は二つあり、一つはこいつ自身の魂、もう一つは魔王の魂だった。

俺は、魔王の魂を手に取って、そのまま口の中に放り込んだ。

その瞬間、左目が青色に燃えた。いや、これが魔王の魂だろうか。
サムライ翔
まぁええわ〜
側近の口ぶりをするのも疲れた。

一拍置いてから、俺は口を開いた。




 ――今日から俺が魔王や。



サムライ翔
今日の仕事は資料まとめか〜
魔王の魂を飲んだから、やる事がわかる。

バカ王の椅子に座ろうとした時、広すぎる仕事部屋の扉が開かれた。










そらねこSide
そらねこ
う〜道に迷っちゃった
僕は悪魔のそら。

でも、立ち振る舞いが猫に似ているから、他の悪魔からはそらねこって呼ばれてる。
そらねこ
もうすぐ、寮に戻らないといけないのに〜
悪魔は数が多いから、全て寮制になっている。

オロオロしながら、広〜い廊下を歩いていた。

すると目の前に寮の扉と似た、扉を見つけた。

ここかも!と思いながら扉を開けた。

でも、見えたのは寮の受付じゃなく、魔王だった。

でも、その魔王は僕の知っている魔王では無かった。

その魔王は、青い髪が特徴的で、目が青色、左目が何故かは知らないけど、青く燃えている。

思わず、体が固まって、空いた口が塞がらなくなった。

もしかしなくても、魔王の仕事部屋に来てしまった。

やばい!怒られる!とオロオロしていると、魔王から話しかけられた。
サムライ翔
お前、悪魔やんな
僕は頷くことしかできなかった。
サムライ翔
丁度良いやん。
お前俺の側近になってや
そらねこ
えぇ・・・?
そうなると、下っぱからかなり位が上がってしまう。

周りから妬まれることだけは避けたい。
サムライ翔
なんや?
なりたくないんか?
それとも、妬まれる事が嫌なだけか?
この魔王は、手に取るように僕の考えている事がわかってしまった。
サムライ翔
そんなのは、大丈夫や。
魔王権限でそいつらを塵にできるからな。
どうする?
なるんか?
やはり、魔王の思想は怖い。そして、魔王の命令は絶対。


――はい。やります。


絶対周りから妬まれるだろうなぁ、と言う気持ちでいっぱいだった。

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