なろ屋Side
翔ちゃんが、勢いよく抱きしめてきた。
目尻には涙があった。
そっと、抱きつくのをやめてくれた。
でも、僕の手は離さない。
僕はふっと笑い、
とだけ言った。
そして、翔ちゃんの笑顔を見ればわかった。
思い出したんだなって。
そらちゃんが部屋に入り、中を見渡す。
手には猫の姿が。
そしてそらちゃんには、微笑みがあった。
かもめんは部屋の外に出た。
いつも通りに、喧嘩が始まりそうだった。
kamome Side
ワープゲートを使い、生界に戻った。
手には、綺麗に蝋で封をされた手紙があった。
側近から手紙を受け取る。
中身を開けた。
書いてあるのはこう。
『生界教皇kamome。平界で決められた法律を破られたこと。すなわち大罪を意味する。三界会議が終わり次第、直ちに平界裁判所に姿を見せよ。』
平界。要するに、生、魔、天の三界に属さない世界、ともいうべきか。
平界は、三界の法律やらルールやらを決めているところだ。
そして、罪を裁くところでもある。
つまりこの手紙を要約すると、
『あんたはルール破ったから、早く平界に顔出して罪を裁かせろ』
みたいな感じだ。
きっと、翔ちゃんのとこにも届いているはずだ。
結局、ルールは変わらないものなのだろうか。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。