駿佑side
朝起きてベッドから起き上がろうとした時、クラっとした。
目の前が暗くなってフラフラして怖くて…。
視界が治ってからゆっくり部屋を出た。
駿佑
「あ、丈にぃ…あの」
丈一郎
「ん?どした?あ、大吾ー!冷えピタ忘れとる!」
駿佑
「冷えピタ…?誰か体調悪いん?」
丈一郎
「うん…流星がちょっとな」
駿佑
「そう…」
丈一郎
「それでどしたん?なんか用あったんやろ?」
丈にぃに優しく聞かれたけど、流にぃも体調悪いんだったら言わんとこ…と思って「んー忘れてまった笑」なんてごまかした。
・・・
謙杜に誘われて一緒に登校する。
クラスは別々やから途中で別れて自分のクラスに入った。
いつもならこんなこと絶対にないのに、朝の準備が済んで席に座ると急に眠気がきた。
友達に叩き起こされて目が覚める。
いつの間にか寝とったみたい。
友達
「珍しいやん、駿が寝とんの」
駿佑
「あーなんか眠くて…。1時間目ってなんやったっけ」
友達
「体育!今日バレーやで!」
よりにもよってバレー…。
球技苦手やしあんま体調も良くないのに最悪やぁ…。
・・・
結局、休むのも気が引けて参加することに。
でも準備運動の屈伸とか、体全体を上げ下げする運動でフラフラしてしまう。
駿佑
「…はぁ、はぁ…」
身長高いからサボったらすぐバレる…。
必死でみんなについていってとりあえず練習試合になったらベンチに行こ、と考えたのにすぐに練習試合がはじまるわけではなくアップをすることになってしまった。
駿佑
「っはぁ…」
しんどいせいで友達が緩く投げたボールも受け取れへんくててんてんと転がったボールを取りに行く。
クラスメイト
「危ないっ!!」
駿佑
「え?」
大声が聞こえて振り向いた瞬間クラっとして、体に大きな衝撃がきたところで俺は意識を手放した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。