第11話

🪨
15,623
2025/03/22 19:07 更新













『ねえってば』












石のように固まったまま、私の呼ぶ声を聞き流す。



今日、ウンソクは仕事から帰ってきてずっとこうだ。

“ご飯何食べたい?”って聞いても無視、“仕事どうだった?”って聞いてももちろんフル無視。

いい加減うんざり。












『あーのー』


「……」


『黙ってるとわかんないんですけど』


「……」












ウンソクはテレビに顔を向けたまま、私の存在なんてまるで見えていないかのように振る舞う。

ウンかスンぐらいは言えるだろうが。なんて心の中でイライラしながらウンソクに向かって口を開く。












「……」


『私もう寝るから、朝早いし』


『好きにすればっ』












パタン












リビングを後にすると、私はそのまま寝室へと向かった。


























『………んん…』












それから1時間ぐらいがすぎた頃だろうか。

夢の中に入りかけていた私は、自分の上に重くのしかかってくる誰かの存在を感じて目を覚ました。













『………、え』












暗くてよく見えないけど、明らかに様子のおかしいウンソクが私の上に跨ってきている。

ちょっと待って…どういう事…

困惑の中必死に脳みそフル回転。












「……」


『ちょ、ちょ、なに急に』


『こわいって』












動揺する私の耳元に顔を近づけると、やっとウンソクは口を開いた。












「ムカつく」












その言葉の意味がわからず目をキョトンとさせる。

ウンソクはそのまま続けた。












「…会社の同僚、お前の元彼だった」


「まさかお前の元彼と仕事してたなんて」












心臓が大きく跳ねた。

待って…そんな事って…

てことはつまり、ウンソクはそれに対して怒っていたってこと?












『……っちょ、え、まって何して』


「聞きたくない話ばっかり、」












パンツの裾からウンソクの手が滑り込んできて下着越しに秘部を触られる。












「…お前嫌い」


『ウンソク…嫉妬してるの?ねぇ』


「嫌い」












両手首をまとめてベッドに押し付けるように抑えられ、下着を降ろされる。

ウンソクの手はそのまま私の秘部をなぞった。












『ぁの、急すぎだし、てか答えて…』


「何を?」


『っ……、』












そこからウンソクのペースに飲み込まれるのはすぐだった。

身体を起こすといつの間にか露出していた自分のソレを私の秘部に擦り付ける。

私の身体は気が付かないうちに濡れており、寝室に水温が響いた。












「まだ何もしてないのに」


『…っぁ、まって』


「待たない」












腰を掴まれるといきなり奥までウンソクが入ってくる。

普段は優しく丁寧に愛撫されてから挿入してくれるのに、今日は違う。

無理やりで乱暴で本当は少し怖い。

だけど、私の身体はウンソクに逆らえず感じている。












「……乱暴な方が好き?」


『そん、…っなわけ、』


「身体は正直だけど」












卑猥な音を立てながら浅い所を何度も擦られる。

気持ちいい、意味わかんない、












『…っ意地悪』


「でも好きなのは知ってる」


『……っんん』












そう言うとウンソクは腰を軽く持ち上げ、入口を狙って何度も突き上げてきた。

お腹の奥が押される度に私の口から声が漏れ出る。

自分の意思とは別に…












「うるさい口」












そのままウンソクは口を口で塞いできた。

おかしくなる、こんなの………っ

こんなウンソクは初めてだ。いつも自分の思っていることは話してくれないのに、急に。

それが何故か愛しく感じてしまい、自分でもどうすることも出来なかった。

ウンソクが私に嫉妬してる。












『…っ、〜…んぅ』


「、この顔もアイツに見せた?」











その事実だけで心臓がバクバクして顔が熱くなるのを感じた。

何度も何度も弱い所を熱くかたいそれで擦り上げられて、私はあっけなくイってしまう。

ウンソクにギュッとしがみついて荒く呼吸を繰り返す。












「……、ん」












腰に触れていた手にまた力がこもるのがわかり、私はびくりと身体を震わせた。

思わずウンソクの顔を見やると、彼は熱っぽい目でこちらを見ていた。

























「知らない、本当に知らない」












翌朝。昨晩の事をウンソクに吹っかけてみると、案の定ウンソクはシラを切った。












『忘れたとは言わせないからね〜あれだけ嫉妬してたもんねっ』


「お前怖いな、そんな話ねつ造して」


『怖いのはどっちですかー』













スマホを片手に私を物凄い顔で睨みつけるが、しばらくして諦めたのか、ウンソクは口を開き呟いた。












「いつも妬いてる」


「……言わないだけで」












言い放った後、耳が赤くなっている事だけは言わないであげた。












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