生まれたのがあんな家じゃなければ
まともな親のもとへ生まれていたら
────そんな「たられば」なんて有り得ない
もしもあの時、初めて親に反抗しなかったら
もしもあの時、命の危機を感じ家から逃げ出さなかったら
もしもあの時、社長と出会わなかったら
────「もしも」の話が本当だったのなら俺は親に殺され、今こうして探偵社に居なかったかもしれない
「たられば」や「もしも」はあったかもしれない
でも、起こらなかった
俺はあの時、「運が良かった」
今まで「運が悪い」人生を歩んできた
そんな中で社長と出逢えたのは、、探偵社に入れたのは紛れもない「幸運」だ
この“幸運”には対価があることを知りながら俺は全てを見て見ぬふりしていた













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。