第2話

ﮩ٨ـﮩﮩ٨ـ
112
2024/06/19 13:08






ガッ






ドゴッ















あなた
ゲホッ、ゲホッゲホッ
なんでそういつもいつも勝手なことばかり!!
あんたはお母さんの言うことだけ聞いていればいいのッ!!
あなた
……ッ










こんなの違う





絶対間違ってる





私はお母さんの言いなりでなきゃいけないの?





子供だから?





おかしいでしょ





さすがにもう、限界だ…

















あなた
なんでよ
は?
なに?聞こえない
あなた
なんで私は…
あなた
なんで私はあんたの言いなりにならなきゃいけないわけ……?
……は?
あなた
ッ、おかしいよ、
あなた
みんなはもっと、((
みんなはみんなはって、
うちはうちよ
あんたの身寄りは私しかいない
だからあんたは私の言うことだけ聞いていればいいの
金だけよこせばいいんだから、
あんたなんかいてもいなくても変わらないわよ
あなた
…………









私がいなきゃ




飢え死するくせに



この家にお金を収めてるのは少なくとも私だけだ



父は何人も女作ってた



だからいない



お母さんはいつも私が一生懸命働いて貰ったお金をほとんど男の人に貢ぐ



中学生を雇ってくれるバイトなんてそう多くもないのに



高校は行けないのかな…

















でも、





私は…





































じゃ、お母さん仕事行ってくるから
しっかり留守番してるのよ
あなた
………………
あ、あと
あんたが隠してた3万、貰っていくわね
あなた
えっ、
なに?なんか文句ある?
あなた
だめ、そのお金だけは……ッ
黙ってなさいッ!!
あんたのお金は私のためのものよッ
口を開くなこのガキ!!
あなた
……ッ


















バタンッ















あなた
そんな……


これじゃあ、何も出来ない……ッ






















というのは嘘である
あなた
………………
あなた
ニヤッ



こうなることを予測して、



他のところにもっとたくさんのお金を貯金して隠しておいたのだ






あなた
3年……長かったなぁ、
あなた
……やっと









3年間




お母さんの目を盗んでコツコツと貯めていた






















120万





3年間の1年間分のお給料





他は全部ぶんどられた




あなた
……これだけ頑張ってきたんだ
あなた
あんなくそババァのために……








出よう、





こんな家




東京なんて


















どこか、




できる限り離れた場所へ




空気の澄んだ、静かな場所へ










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