仁菜:ほなあなたまた明日なぁ!
あなた:うん!また明日!
- 放課後,仁菜と別れてあたしは廊下に出る
向かった先は____体育館
主将:えー新入部員の紹介は以上!
- 『 最後にマネージャー! 』と言われて
あたしは体育館の中に入った
あなた:北川第一中出身,1年5組水城あなたです!マネージャーとして一生懸命頑張るのでよろしくお願いします!
- あたしが頭を下げると拍手が飛び交った
部員:マネージャーめっちゃ嬉しい!!!!
部員:てかめっちゃ可愛ええなぁ!!!!
部員:よろしゅう!!
- とりあえずは歓迎してくれたのだろうか____
あたしは少しだけホッとした
主将:ほな今日はここまで!!
部員達:お疲れッした!!!!
- 練習が終わり片付けが始まる
初日とは思えないくらい凄くハードな練習だった
なるべく部員の負担を減らさないと____
そう思いながら片付けをしていた
?:お疲れさん
あなた:?………あ!
- 話し掛けてくれたのはあの時に話した男子だった
あなた:あの時はありがとうございました…!
?:何でや?俺は何もしとらんで?
- 『 決めたのは自分やろ? 』と微笑む彼
優しそうだな____と思った
?:俺,宮治
あなた:え?宮……?
- 誰かに似てるとは思ってたけど
え……まさか……?
侑:おいサム何しとんねん
治:何やねん。マネと話しとるだけやろが
あなた:え……?
- 隣に並ぶと____同じ顔が二つ
あなた:……同じ顔が二つ
侑:はぁ?当たり前やろが
治:やっぱ知らんかったんやな
あなた:え……?
- 『 俺たち双子やねん 』と言う優しそうな方の宮くん
あなた:え,双子…!?
侑:なんや自分知らんかったんかいな
あなた:いや……練習中はもう手伝いに必死で……
- 今日は裏方サポートをしていたから
選手の顔とかはよく見ていなかった
治:まぁそういう事やからよろしゅう
あなた:あ,うん。よろしくね!
治:あなたって呼んでもええ?
あなた:え?うん,全然いいよ!
- 『 宮やと紛らわしいから名前で呼び 』と言う治くん
昔から苗字が四文字で呼びにくいからって
名前で呼ばれる事が多かったから
名前呼びは慣れていた
侑:なぁ
あなた:……?
- 突然侑くんに声を掛けられた
侑:どうせお前も" 部員目当て "なんやろ?
あなた:え______?
- " 部員目当て "
そう____思われているの……?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!