アンケート結果は………
なので拾われたことにして正真正銘オーガの里へ(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+*
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ちょっとこの人の情緒大丈夫か?
ついひきつった笑顔をしてしまう。
これ…本心じゃないん…でしょ?
なんというか…罪悪感が……
えっ、そうなの……?!
え、月華……?
……おーい月華?
まじかよ…
聞こえてなさそう……。
何をすればいいかわからないけど頑張るかぁ……
突然、翡翠がふきだす。
…なにか滑った?
それともツボった?
そういい、スタスタと前を歩く翡翠…兄さん。
え、ちょっと…なんだったの、さっきの!?
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あ…名付けのことは言えないから…どうしよう……
里に入って早々気づかれてるし!!
…………………………言っちゃったよ!!!
拾われたんじゃないの?!
おぉおい!!!
納得したよこの子…
…ん?
なんだその間?
なにかやらかした…?
ドッドッドドッドッ…。
…まぎらわしッ
救ってませんッ
なんかちょっと嫌な予感が~……
おおおおおい!!
拾われたこととは?!
あー、なるほどねぇーー。
緑と赤か~…
親どうなってんのさ。
なんか暗いッッ
なんでそんなに様をつけたがるッッ!!
…じゃあって何だよ
最高かよ!!
オタクってるって何ですかね…
…………………………ゑ???
顔面偏差値億越えの翡翠がずいっと近寄って聞く。
なんの御意ですかぁ…
気まずい空気だった中、後ろから声がかかる。
いやいやいやこちらが礼を言う側だけど…
事実だし…
長らしき人?オーガ?の後ろから可愛らしい少女が出てくる。
可愛い…
にしても美人……
長の娘だし姫であってるよな…
長って言われてないけど…
敬語で悔いなし!
私はこの日から、「姫」として生きていった。
そしてある日、この里に1人の魔人が現れる。
突然押し入るようにしてきた魔人は、
里の皆に名はいらないか、と聞いて回った。
勿論、皆断っている。
理由は様々だが、多分魔人が
それほど強くないし、弱い種族でもない事だ。
そう怒りながら魔人はずんずん立ち去って行った。
なんだったのだろうか。
関係無い…この里は、私のために利用しているのだから…。
けれど、胸騒ぎがする。
そして翌日、敵襲があった。
この里で、一番強いのは私なのに。
普段は実力を隠してるけど、私が…利用してる里を襲うのは許せない。
……………………今、なんて思った?
利用している?
私が…?
…いやいや、ない。
利用はしてない。
世話に、なってるだけ。
………本当にそうだろうか?
いや、今は自分を疑ってるときじゃない。
助けないと、とにかく。
ザッ…と敵に立ち向かおうとしたその時、
若と姫が私をもって逃げ出した。
……勿論私がこんなことであきらめるわけじゃない。
森を走っている若たちは、
ずりずりと下に落ちている私に気づくことなく
走り続けた。
するっ。
走るのに夢中になっている内に、私は抜け出した。
そして、強いオーラのする基へ向かった。
けれど、後ろから里に来ていた魔人が襲ってきた。
ダダダダダ…
いつまでも、鬼ごっこが続いている。
だめだ…
このままじゃ、私の体力が続かない。
相手は…浮いているのだろうか。
魔力切れの前に、私が…捕まる。
駄目だ…駄目だ…
急に魔人がスピードを上げ、
後ろから倒れるように抑えられる。
…やばいやばいやばいやばいやばいやばい。
このままじゃ…死ぬ。
魔人が私の上に腰掛ける。
重い。
いつもなら耐えられた。
…けれど、今は体力がもう…ない。
ドシンッ…。
私はそこで、気絶した。
ハァァッッッッッッと高速で息を吸うように目が覚めた。
目の前には、白い服の…誰かが立っていた。
私の名前を……
どうして!?
視界がくらくらし始める。
月華……
話せるんだ…
ああああ…
早く、早く決めないと…!!
沢山の投票ありがとうございました✨
next…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!