※あなたちゃんが久我さん呼び
あれから半年
私は墓参りに来ていました
そして事務所に戻ると………
久我さんが一人で立っていました
なんだか、顔が強張っています……
すると久我さんは深呼吸をしました
そして、真剣な顔で言いました
そして片膝を着き……小さな箱を取り出して一言
小さな箱から桃色の宝石の指輪を覗かせて
少し頰を赤くして彼は言った
私は涙を零して彼の返事を受け取った
するとドアが開き………
なんと兄貴達が続々と部屋に入ってきたのだ
そこには呆れた顔の親っさんと………
笑顔の姐さんもいた
後で話を聞くと………
どうやら途中から帰ってきていたらしい
そしたら野島が
『見ていませんか?』
と言いこうなったらしい……
全く………
だけど………これが京極組らしいと思っている自分も居た
ただ今は…………………
幸せで満ち溢れてる
確かに時には世界に絶望して
死にたくなるかもしれない………
だけど………
諦めないで走るのをやめなければ………
きっと幸せは待っている
私が………そうであったのだから
今後も辛いことがあるかもしれないけど…………
今はただ…………
今日もまた…………
久我さん………いや虎徹さんやみんなと笑い合いたい
ただそれだけが…………今の私の願いだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。