一寸法師が現れ、小柄な体格ながらも彼の弱点に向かいどんどん進む。
ぐちゅっ、と嫌な音を立ててイトの右目が一寸法師によって突き刺される。
イトは大きく痙攣する。
悲鳴をあげ、彼はのたうち回る。
そしてあっ、という間に灰になり…服だけが残った。
女子陣はお互い抱き合いながら泣いていた。傷まみれでも。
「勝利」を噛み締めていた隊員達は気が付かなかった。
そう言い、謎の少女は灰まみれの服を漁り謎のUSBメモリーを持つと直ぐにその場から姿を消した。
ぐっ、と彼女は彼を優しく抱き締めていた。
少しでも長く居れるように。
最初で最期のキスは、優しく、柔らかいものだった。
檸檬の味とか聞くけど、そんなのは出鱈目で。ただ彼のいい香りに包まれた。
…そのまま…彼はもう目を覚ますことは無かったんだ
暫くボクはそこから動けなくて。
ここで泣くしか無かった。
また、視界が歪む。
次の日
それぞれ別の方向へと歩いていく。
何人もの死を乗り越え、ここまで生き、何度も死闘を乗り越えてきた。
ここで過ごした日々は決して「無駄」じゃない。
勇敢に歩くその姿は「戦士」そのものだった。
離れても、ずっと仲間なのだ。「絆」で結ばれている。
最後にすっきりとした顔で彼女はそう告げ、何処かへと歩いて行った。
「異能の戦士たち 変わりゆく世界で」 〜完〜
あとがき▶︎▶︎▶︎
























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。