第17話

15話〘 🍵兄さんとの仲直り 〙
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2025/11/23 08:55 更新
🌸side




俺は、全速力で走って、家に帰った。



玄関を開けて、靴を脱いで、リュックを放り投げる。



階段を駆け上がって、すち兄さんの部屋の扉を思いっきり開けた。




🎼🍵
  っ!?あ....らんらん...。   
🎼🌸
  すち....にいさん...、?  



俺が部屋に入ると、ベッドの上ですち兄さんが 上半身を起こした状態で、目を見開いて俺を見た。





でも、すぐに、いつもの優しい笑顔を浮かべる。



🎼🌸
い、いるま兄さんから....倒れたって聞いて......、大丈夫なの?
🎼🍵
  うん。さっき...、目を覚ましたんだ   
🎼🌸
  そ、そうなんだ....。  
🎼🍵
  うん   



俺も、すち兄さんも.....、黙り込む。



気まづい....。




朝、家を出ていくとき.....、すち兄さんに、全部....、気持ちをぶつけちゃったから。




どんな、顔したらいいか...、わからない。




俺が気まづくて、扉の前で立ち止まって 下を向いていると....。





🎼🍵
   ごめんね...らんらん   
🎼🌸
  え?  



すち兄さんの声が聞こえて、俺は顔を上げる。




すち兄さんは、悲しそうな顔で 俺のことを見つめている。




🎼🌸
  っ....、俺も朝、言いすぎて、ごめん  
🎼🍵
  ううん。らんらんは、謝らないで  
🎼🌸
  どうして...?  
🎼🍵
俺たちが悪いんだ。ごめんね。らんらんばっかりに押し付けてごめん。寂しい思いさせてごめん。



すち兄さんは、そう言ってベッドから立ち上がる。




俺は、思わず 後ずさりするが、すち兄さんは構わずに近づいてくる。



🎼🌸
   な、なに....、  



俺が、言いかけると....、



ギュッ



🎼🌸
  えっ...。  


すち兄さんが、俺を抱きしめた。





今までだったら....、この腕を振り払ってたのに...。




ずるい....ずるいなぁ。




.........、あったかい。





突然の抱擁のせいなのか.....それとも、安心したせいなのか......俺の瞳から 涙が溢れた。








昔のことを思い出す。



俺はまだ、5歳だった。



家族全員で、遊園地に遊びに行っていたら、俺がみんなとはぐれちゃって....。



園内放送もされたけど、迷子センターの場所がわからないくて、泣いていたとき....。



たくさんの人の間から、すち兄さんが現れた。



すち兄さんは、走ってきたのか....、息が荒くて、額には汗が浮かんでいた。



泣いている俺を...、すち兄さんが抱きしめてくれた。



温かくて...、安心する。





🎼🌸
  っ....なんで...。  


俺は、すち兄さんの背中に腕を回して、服を握りしめる。



涙で、すち兄さんの肩が濡れていく。


🎼🍵
ごめん....らんらん。気づいてあげられなくて。ほんとに...ごめん。


すち兄さんの...、温かい手が 俺の頭を撫でる。

🎼🌸
  っ....ほんとに思ってるの...?  



ほんとに..?



俺のこと....、嫌いになったわけじゃないの、?



ねぇ.....、まだ、期待してもいいの...、?




🎼🍵
  俺たち...、らんらんのこと好きなんだ  
🎼🌸
  っ!!ポロポロ  


俺の瞳から、もっと涙が溢れてくる。




俺も.....、俺だって.....、ずっと....。





🎼🌸
  俺も....兄さんたちのことが.....。   



俺がそう言いかけると....。






🎼📢
  おい!押すなよ!  
🎼🎮
  俺にも、聞かせろ!  
🎼👑
  わぁ!なっちゃん!押さんで!  
🎼☔️
  た、倒れる!!  



兄さんたち と こさめの声が聞こえたかと思うと....、





バターン!!




🎼🌸
   えっ...!?  



他のみんなが、部屋になだれ込んできた。



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