謎に汗をかきながら、雨覇は説明をしてくれる。
実際に扉を開いてくれる説明方法は、凄く分かりやすい。ガラスがついているから、割る物だと思っていたが、開くらしい。
雨覇の真似をしながら、扉を開く。
力を一切込めずに、扉を開くことができて、感動を覚える。
雨覇は何故か、半笑いで私の言葉に肯定を示す。
それに疑問を覚えるが、解決できなそうな疑問だったから、考えることをやめた。
何故かそう突っ込まれる。敵襲があったとき、どうするのだと思ったけれど、敵襲を経験したことがないのだろう。そうしたら割れそうなドアにする理由も分かる。
雨覇は軽く手を振って、来た道を引き返す。
それに私も手を振り返す。これは、魔法少女のときに学んだ礼儀だ。
そう言いながら、しょくいんしつ?へと入る。
ごきげんようという挨拶は位の高い挨拶らしい。
先生……だよね。うん多分。しょくいんしつとやらは先生がいるところなのだろう。多分。
話を半分くらい聞き流していたが、先生が立ち、しょくいんしつを出るから、私もそれについていく。
1年B組は、確か雨覇のクラスと同じだ。
1年B組のきょうしつ?の前で待たされる。
この扉はしょくいんしつと同じ開け方だろうか。
違うとなれば、開け方がわからない。雨覇に助けてもらわなければいけない。
教室内で、先生がそんな言葉を言う。クラスが少しざわめきに包まれたのが分かった。
そして、私にきょうしつに入れと言っているのだろう。
扉に手をかけて、スライドさせるが、中々開かず、少し力を込めると、扉が外れてしまった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。