第8話

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2020/08/13 13:08
あの日、教科書を見せたのは間違いだったのかもしれない…

もう二度と関わるものかと決めて登校した翌日


「シャーペン貸せよ」


と言われ、その口調の恐ろしさに私のあの決意も虚しく貸す羽目になり

結局1ヶ月以上経った今でも


「資料集」


『…はい』


毎日…いや、毎時間机をくっつけて授業を聞いている

とは言っても、本人は授業を聞く気などはなからないらしく、ボーッと黒板を見ているだけ

なんのためにこんなことしてるんだか

ていうか

割と偏差値の高いこの高校になんでこの人は入学できてるの?

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