第31話

いじめ
1,554
2023/01/29 09:52


あなたside

朝は、1人で登校した。
他の人達に私の見苦しい姿を見せないために。
でも、本当は寂しい。
中学の頃だって、岩泉先輩達くらいしか味方が居なかった。
でも、今は違う。
及川先輩が居ないもん。
私は早速、靴箱を開けた。
あなた
やっぱり……

そう呟くと、床に落ちた画鋲と1枚の紙を拾い上げた。
私は、小さく読んだ。
あなた
【この、ナルシスト女】…………
つ き し ま
【この、ナルシスト女】ねぇ……
あなた
うぇ!?月島!?

私は、思わず声を上げた。
すると、月島は私の口元に人差し指を立てた。
【静かにしろ】
と言う、意味だろうか。
あなた
あ、てか上履きないや。
職員室行ってくる!月島は先教室行きな!
つ き し ま
ねぇ、なんで上履き無いの?
後、この画鋲と紙何?

聞かれるとは思ってたけど、こんな一気に……
あなた
まぁ、色々?
つ き し ま
ふーん。じゃあ、いいや。

あれ、思ってたよりあっさりしてる。
まぁ、ありがたい。
月島と別れると、私はすぐに床に倒れ込んだ。
あなた
もう、嫌だよ……
もう、あの頃に戻りたくないよ……
つ き し ま
あの頃って?
あなた
つ、月島!?
なんでココに、先に行ったんじゃ……
つ き し ま
気になるでしょ?
あの、大量の画鋲と紙の正体。
あなた
でも、なんで私なんかに興味を向けるの?
つ き し ま
さぁね。
仕方なく先に、スリッパ借りてきたよ。
あなた
ありがとう、
ありがとう、、

段々と細くなっていく声に月島は耳を寄せた。
そしたら、月島は呆れたような顔をした。
つ き し ま
そんな、言われても何も出ないよ?
あなた
わかってる、でもお礼させて、

私は月島の目を見ること無く言った。











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