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第21話

729
2024/07/12 21:42
ルーンvs蒼影
蒼影
蒼影
チッ…!
ルーン
ルーン
その程度か、魔国の隠密は。
良くその程度の力で主様を罵倒できたな。
ルーンは空を飛び、倒れた蒼影を見下ろしていた。
ルーンの究極能力アルティメットスキル魔天之王ボティス】は時間を操るスキル。
蒼影は自身のユニークスキルと相性が悪かった。
最初は糸や影を使い立ち回っていたが、ルーンのかかと落としで倒れてしまった。
ルーン
ルーン
主様はな、心優しき竜なんだ。
白氷竜と灼熱竜の愛を受け、大切に育てられた。
あの方は人間と関わるのは嫌いなんだよ。
でも、本心を押し殺して貴様らを護るために…!
なのに…貴様らは…!!!
蒼影
蒼影
言えばよかっただろう…!
魔国のNo.2、発言権はあったはずだ。
ルーン
ルーン
言っただろ、心優しいと。
あの方は貴様らに合わせてたんだよ。
それに気づかず調子に乗りやがって…!
ルーンは血色の魔剣ブラッドソードを振り上げて蒼影を殺そうとした。
ルーン
ルーン
…最後に聞こう。
何故主様の話を聞かなかった。
蒼影
蒼影
あの時は…混乱して…。
ルーン
ルーン
それで許されると思うか?
だったら、貴様は貴様の主である魔王リムルを罵倒されて、混乱してたと相手が言ったら許せるのか?
蒼影
蒼影
そ…れは…。
混乱していたなんて唯の言い訳だ…。
だが…!
ルーン
ルーン
始原の私を怒らせた事、後悔しろ。
蒼影
蒼影
し…げん…?
ルーン
ルーン
言ってなかったな。
私は始原の七天使の1体だ。
まぁ、今は堕天使だが…。
そう…ルーンは始原の七天使の1体だった。
ルーンにとってヴェルあなたという存在は生きる意味だった。
本来の主である星王竜ヴェルダ・ナーヴァを人間に殺され、主の妻のルシアも殺された。
同じ始原の七天使、ディーノと共に2人を殺した国を滅ぼし墜ちた。
ディーノはピコやガラシャと地上の監視を続け、ルーンは1人孤独になりあちこちを歩き回っていた。
そして、偶々白氷宮に来ていてそして偶々ヴェルあなたにあった。
ルーンは直感でこの方について行こうと決めた。
それからは隠密活動を行いヴェルあなたの影として働いた。
何故此処までするか?
理由は簡単、本来の主…ヴェルダ・ナーヴァと同じ雰囲気がしたから。
忠誠を誓い数年後、天使の王が従ってるの知って目が飛び出るほど驚いたのは別の話…。
ルーン
ルーン
さぁ、これで終わりだ。
覚悟しろよ。
ルーンは剣を振り下ろした。
朱菜vsエーデル
この戦いも一方的。
朱菜がエーデルに負けている。
朱菜
朱菜
【天煌華】
エーデル
エーデル
弱い…。
良くその程度で私に挑もうと思いましたね。
朱菜
朱菜
はじめからが勝てるとは思ってませんよ…。
魔法でも、体術でも…。
でも、負けるわけにはいかないんですよ!
流れる水流よ、我が敵を捕らえよウォータージェイル
エーデル
エーデル
無駄よ、そんな下位魔法。
エーデル
エーデル
次はこちらから。
白皙淵灼光アビソラジク・ブライト
朱菜
朱菜
霊子暴走オーバードライブ
エーデルが自身の魔法の1つを放った。
朱菜はすぐに上書きをして、エーデルに反撃をしたが、エーデルにはほぼ効果なし。
朱菜
朱菜
そんな…。
エーデル
エーデル
弱すぎる…もうこの際貴女の魂を奪って別の生物に生まれ変わるチャンスを与えましょう。
エーデルは遠回しにこれから殺すと言った。
朱菜もそれは理解できた。
朱菜
朱菜
私はこのままで強くなりたいのでお気遣いなく。
エーデル
エーデル
あらあら、遠慮しなくてもいいのですよ?
朱菜
朱菜
遠慮なんて…。
朱菜にとってこれは時間稼ぎだ。
先程の【霊子暴走オーバードライブ】で朱菜は魔力使い切った。
だが、できるだけ足止めをしたい。
だから必死に話を終わらせないようにしている。
だが、エーデルもその狙いには気付いている。
自身の主が負けるわけないと確信しているから、こうしてお喋りに付き合っているのだ。
この時間稼ぎがいつまで続くか…。
シズ&ナーイアスvs衣沙イズナ
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
やはり、人間なら限界があるでありんすね。
シズ
シズ
くっ…!
負ける…訳には…!
ナーイアス
ナーイアス
シズ様…これ以上は…!
衣沙イズナの攻撃で地面に倒れたシズは剣を離そうとしない。
傷だらけになっても、それでも戦おうとするシズをナーイアスは必死に止めようとする。
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
英雄の意地、でありんすか?
シズ
シズ
当たり前でしょ…。
今は違うけど…元英雄なの。
英雄が簡単に負けたらだめでしょ!
シズは剣を杖代わりとして立ち上がった。
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
しぶとい…。
それよりもナーイアス、貴女はあなた様の眷属でありんしょう。
ナーイアス
ナーイアス
っ…今は眷属ではなく1人の契約精霊としてシズ様と共にいます。
深海竜様には加護や名前、その他にも沢山の贈り物をもらいました。
だから、私も深海竜様を助けます。
あの方の心の闇を晴らします。
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
貴方のような者が出来るとでも?
ナーイアス
ナーイアス
私1人では無理です。
シズ様、私の名を呼んてください。
シズ
シズ
いや、私ナーイアスの名前知らないよ?!
ナーイアス
ナーイアス
私を『アクア』と呼んでください!
シズ
シズ
あ、アクア?
シズがその名を言うとナーイアスの体に変化が起こった。
土壇場で進化したのだ。
アクア
アクア
水の精霊王の力、今見せましょう。
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
精霊王…そんなの関係無いでありんす。
貴女まとめて仕留めるでありんすよ。
そこから妖魔獣王と水の精霊王の戦いが始まった。
やや衣沙イズナが有利で連続で妖術を放ったり、尾で連撃を加えている。
だがアクアも精霊魔法や水霊魔法を使い、相手をしている。
王達の戦いは始まったばかり。
リムル&ヴェルドラvsヴェルあなた
リムル
リムル
あなた…。
ヴェルドラ
ヴェルドラ
……。
(なまえ)
あなた
来ないならこっちから行くぞ。
【水神狼】
あなたは水神狼を2体呼び出した。
水神狼
水神狼
グルルル…。
水神狼
水神狼
アオーーン!!
ヴェルドラ
ヴェルドラ
水神狼か…。
我が水神狼の相手はする。
リムルはヴェルあなたの相手を頼む!
リムル
リムル
わかった!
リムルはあなたの所に向かい、ヴェルドラは水神狼の相手をすることになった。
リムル
リムル
あなた!!
頼む、お願いだから話を…!
(なまえ)
あなた
俺はお前たちと関わらなくても問題は無いんだ。
俺達の街は深海にあるからな。
あなたはそう言いながら無詠唱で水属性の魔法を撃ってきた。
だが、水属性のはずなのに、当たったところにはクレーターができていた。
リムル
リムル
あなた!!
頼む、俺の謝罪を受け入れてくれ…!
(なまえ)
あなた
はぁ…なら、リムルが俺の攻撃を受け入れたらリムルの勝ちってことにするよ。
俺も忙しいんだ。
あなたはそういうと片手を上げた。
すると、水と氷の槍が無数に現れた。
(なまえ)
あなた
水氷無限槍アイシクルスピア
無数の槍がリムルを襲う。
リムルは全方位に【暴食之王ベルゼビュート】を使い逃れようとする。
槍の雨は長い時間降り続いた。
そして、雨がやみ上がった時…リムルは…
(なまえ)
あなた
喰い切ったんだ…。
リムル
リムル
まぁな…。
俺の勝ちでいいよな?
(なまえ)
あなた
別に良いよ。
お前達、戦いは終わりだ!!
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
どちらが勝ったのでありんすか?
リムル
リムル
俺だ。
ルーン
ルーン
?!
あなた様…!
(なまえ)
あなた
まぁ、俺の提案でリムルが勝ったからね。
ヴェルドラ兄さんは水神狼に噛まれまくってるもん。
ヴェルドラ
ヴェルドラ
見てないで助けてくれ〜!
リムル
リムル
それで…俺たちの謝罪を受け入れてくれるか?
(なまえ)
あなた
まぁ、良い。
この返事であなたはリムルたちを許したことになった。
アクア
アクア
深海竜様…。
(なまえ)
あなた
アクアか。
その姿を見るのは久しぶりだな。
アクア
アクア
はい。
普段はナーイアスの姿ですからね。
軽く話して、あなた達は魔国に招待される事になった。
(なまえ)
あなた
嫌がらせか?
俺は都市に帰る。
リムル
リムル
和解の宴も兼ねて、な?
(なまえ)
あなた
………。
リムル
リムル
俺、あなたの国とも仲良くやりたいな〜。
(なまえ)
あなた
………。
リムル
リムル
こ、国交を開きたいな〜…。
(なまえ)
あなた
止めようとするならもう少しマシな話をしろ。
見え見えの嘘に聞こえるぞ。
リムル
リムル
嘘じゃねぇし!
(なまえ)
あなた
仮に国交を開いても、大多数が俺の国に来れないだろ。
紅丸
紅丸
そうなのですか?
_月夜@ツクヨ_
月夜ツクヨ
私達の街は深海にあって、主様の結界によって水を避けているんだ。
住んでる種族も個性的だぞ?
朱菜
朱菜
そうなのですね。
シズ
シズ
水の中の街…気になるかも…。
リムル
リムル
俺も俺も!
(なまえ)
あなた
……。
あなたはめんどくさいという顔をしてリムルを見たが、リムルはお構いなし。
紫苑
紫苑
私も見たいです!!
(なまえ)
あなた
じゃあ俺の国までどうやって来るんだよ。
リムル
リムル
んー…それは国交が決まってから考えるか!
とりあえず、宴だ!!
流れであなた達は宴に参加することになった。
イリス
イリス
深海都市とはまた違う国です。
エルバ
エルバ
碧花アオカやナガレに見せたかったですね。
蒼影
蒼影
その2人は?
(なまえ)
あなた
俺の配下だ。
人魚マーメイドと水龍。
シズ
シズ
他には…妖精族ピクシーや妖魔も住んでるの?
(なまえ)
あなた
まぁな。
_月夜@ツクヨ_
月夜ツクヨ
その他なら、魚人マーマンと妖狐達が居ます。
それぞれの種族の長が幹部を務めていますよ。
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
ところで、あの愚か者は居るんでありんすか?
リムル
リムル
愚か者…ゴブタか?
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
えぇ。
リムル
リムル
ゴブタは今ファルムスにヨウムの応援に行ってるし、白老にこっ酷く叱られて反省してるよ。
アルビス
アルビス
にしても、ヴェルあなた様の配下は皆強いですね。
スフィア
スフィア
俺も妖精族ピクシー相手にコテンパンにやられたしな。
紅丸
紅丸
俺は楽しかったがな。
_月夜@ツクヨ_
月夜ツクヨ
次は決着をつけよう。
(なまえ)
あなた
俺の配下が弱いわけ無いだろ。
にしてもリムル、俺の予言は信じる気になったか?
リムル
リムル
当たり前だろ。
お前の予言は凄まじいからな。
そして、宴は始まった。
エーデル
エーデル
このワイン、美味しいですね。
エルバ
エルバ
お料理も美味しいですね、姫様!
イリス
イリス
そうね、エルバ。
(なまえ)
あなた
エーデル、飲みすぎるなよ。
エーデル
エーデル
わかりました。
_衣沙@イズナ_
衣沙イズナ
このお魚、スピアトロでありんすか?
ルーン
ルーン
スピアトロって食べれるんだ…。
(なまえ)
あなた
魚ならうちの方が新鮮だな。
だが、果実とかは自然的に此方のほうが美味い。
リムル
リムル
そうなのか?
(なまえ)
あなた
深海だから光が届かないんだよ。
果実とかはルミナスの所とか帝国から輸入してるんだ。
輸出してるのは魚とか…宝石、燃料、後は…魔結晶だな。
シズ
シズ
魔結晶?
(なまえ)
あなた
属性特化の加護が付いた宝石だ。
俺語作る場合水属性特化。
グリンド姉さんは炎、ヴェルザ姉さんは氷。
ヴェルドラ兄さんは風属性。
まぁ、兄さんは魔結晶なんて作らないと思うけど。
ヴェルドラ
ヴェルドラ
だって、作り方知らないし…。
(なまえ)
あなた
いや、兄さんが封印されてるとき俺話したはずたぞ?
魔素と魔力を練って自身の加護を入れたら作れるって。
ヴェルドラ
ヴェルドラ
そういえはそんな事も言ってたような…。
(なまえ)
あなた
おいおい…。
紅丸
紅丸
あなた様の配下はその魔結晶を持っているのですか?
(なまえ)
あなた
持ってるぞ?
リムル
リムル
改めて、俺たちの謝罪…受け入れてくれるか?
(なまえ)
あなた
…受け入れるさ。
リムル
リムル
本当か!?
(なまえ)
あなた
嘘を言うほどの話じゃないからな。
この酒美味いな…。
ナガレが好きそう。
リムル
リムル
よ、よければ国交も…。
(なまえ)
あなた
良いけど…俺の国は深海にあるって話しただろ。
どうするつもりだ?
しかも、ジュラの大森林とは真逆の方向だぞ?
俺達の国は氷土の大陸とルベリオス、不毛の大地の近く。
最短距離だとしても国4つは跨ぐだろう。
海から来ることも出来ないからな。
リムル
リムル
んー…。
うちで水の中で呼吸できるのはドラゴニュート達だからな。
(なまえ)
あなた
ふっ。
別にドラゴニュートじゃなくても大丈夫だぞ?
紫苑
紫苑
どうしてですか?
カイ
カイ
ルベリオスまで来れたら転移魔法陣があるんですよ。
リムル
リムル
成る程な。
って?!
先に言ってくれよ…。
(なまえ)
あなた
すまない。
まぁ、ルベリオスまで来れたら転移できる。
リムル
リムル
なら、細かく考えておくか。

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