朝食が終わったあと、無陀野が言う。
その言葉を聞いた四季は、目をぱちぱちと瞬かせる。
赤ちゃんみたいな口調で言うと、心の中でちょっとドキドキしながらも、期待に胸が膨らむ。
リビングを出ると、3人が手を振った。
矢颪の声に、四季の目がぱっと輝く。
四季はふにゃっと笑い、小さな手を伸ばす。
馨が手を差し出し、優しく握ると、四季はさらに安心して体を預けた。
四季は声を上ずらせながら、嬉しそうに手を握った。
最初に向かったのは倉庫。
普段は立ち入らない場所に、四季の目がぱっと輝く。
木箱や棚に囲まれた空間に、四季はちょこんと座って小さな手を伸ばす。
遊摺部がそっと背中を撫でる。
四季は小さく「うん……」と答え、肩を寄せる。
次に廊下を歩くと、階段の下に小さな光が差し込む。
馨が指をさしながら言う。
四季は目をまん丸にして近づく。
感激する姿に、皆も笑みをこぼす。
次は庭の池に来た。
庭の小さな池の縁で、四季はつまずきそうになる。
馨と矢颪が両側から手を差し出す。
四季は小さな手でそれを握り、ふにゃっと笑った。
3人の声に、四季は小さく「ん……」とうなずき、安心して抱きつく。
組内をひと回りした後、皆で小さな休憩スペースに座る。
四季はふかふかのクッションに身を沈め、笑顔を浮かべる。
大我が頭を撫でる。
四季は小さく「ん……しゅき……」と答え、ニコッと笑った。
四季の瞳は輝き、体は少し疲れているけど心はぽかぽかだ。
遊摺部が笑い、四季の小さな手を握る。
四季は満足そうに、ふにゃっと微笑む。
こうして四季は、組内で初めての大冒険を経験し、3人と少しずつ距離を縮めた。
幼い声で甘えながらも、自分が守られている安心感と、仲間との楽しさを心に刻む1日となった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。