そう言って抱きついてくる妹を撫でてあげながら、
ヨレンタちゃんと微笑んだ。
そんな他愛のない会話を交えながら
リビングに向かった。
神、命を捧げてくれたたくさんの生命に感謝を込めて。
「いただきます」
熱々のシチューを、そーっと口に運ぶ。
その瞬間、口中にチーズの濃厚さ、具材の甘さが広がった。
そうだ、温かいご飯なんて、いつぶりだろう。
いつも、味の落ちたパンしか食べさせてあげられなかった。
ノヴァクさん……。
ヨレンタちゃん…。
やっぱりここは、暖かいなぁ。
お母さんと、お父さんと。4人で過ごした日々はもう、
帰ってこないけれど。
ここに入れば、また。
まだ、辛いことも、苦しいことも耐え切れる気がする。
ずっと、こんな日々が。
永遠に、続けばいいのに。
今日、いや、いつも迷惑をかけてるノヴァクさんと
ヨレンタちゃんに、深くお辞儀をする。
2人と手を振って、
ノヴァクさんの暖かい家を出た。
外は思ったよりも寒くて、心の芯から凍える感覚がした。
ノヴァクさんの家から私の家まで、5分も歩かない道のり。
それでも、この気温の中歩いていると、凍死してしまう。
でも、今日は……
今日は、ノヴァクさん達のおかげで食費が浮いた。
くしゃっと笑う大事な妹の顔を見て、安堵した。
エマの小さくて冷たい手をしっかりにぎりしめた。
今は、この笑顔を守るためならどこまでも行ける気がした。
通常より100文字程度短めです🙇🏻♀️
今気づいたんですけど、原作で書かれたヨレンタちゃんの
帰省だと、その時にはまだ地動説と出会っていないので
時間軸が狂ってましたね😭😭🙏🏻🙏🏻
なんかよく分からないけどヨレンタちゃんが2回
帰省してた、ということにしてください。
ごめんなさい…!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。