‐キーンコーンカーンコーン
学校中に響き渡るチャイムの音。
休み時間のお知らせをしている。
鉄人side
僕はいつも仲間外れ。
理由は、周りの人の価値観。それと僕が根暗くて運動も何もかもできっこない。生きている意味なんかない。
こんなヤツが仲間外れなのは当たり前な事。
そう言ってたから教卓の前に立ちみんなに席を着くように指示する。
そう言うと待ち構えていた転校生が教室のドアを開けて教卓の前に向かって歩いてくる。
鉄人side
その瞬間、僕の心臓がドキッ落ちる感覚がした。
人生でこんなの初めてやった。
まるで運命の糸で結ばれた人と会った時の感じ。
そう言うと彼がにっこりと微笑む。
太陽のように眩しく元気が貰える笑顔。
彼の名前を覚えようとして何度も何度も頭の中で呪文のように唱えた。
こんなの僕らしくなかった。
そう言って先生が指を指す。
僕の斜め後ろ。
僕の隣かと思った、けどそんな少女漫画みたい
な展開はない。
やって、僕だから。
そう言うと彼は、僕に手を差し伸べてくる。
僕はその手を躊躇いながらもそっと握る。
彼の手は暖かく居心地が良かった。
ずっと握っておきたいくらいやった。
この女子の僕を見てくる眼差しが痛いほど刺さる。
これで分かった。僕と友稀くんとの価値観の違い。
だからもう関わっちゃいけないんだな。って思った。
そう言ってからしばらく言葉を濁していると、友稀が口を挟む。
そう言うと僕の心が少し楽になった気がした。
やっぱり仲良くしたい。
僕は決心した。""この1年間で絶対に仲良くなる。"と












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。