第2話

2話
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2025/07/21 14:47 更新
‐キーンコーンカーンコーン
学校中に響き渡るチャイムの音。
休み時間のお知らせをしている。






鉄人
…はぁ…
鉄人side
僕はいつも仲間外れ。

理由は、周りの人の価値観。それと僕が根暗くて運動も何もかもできっこない。生きている意味なんかない。

こんなヤツが仲間外れなのは当たり前な事。

















先生
…おーいみんな席つけ〜ホームルームを始める。それから転校生が来る。

そう言ってたから教卓の前に立ちみんなに席を着くように指示する。






先生
…よし、じゃあ入ってこい。




そう言うと待ち構えていた転校生が教室のドアを開けて教卓の前に向かって歩いてくる。





鉄人
…ッ…



鉄人side

その瞬間、僕の心臓がドキッ落ちる感覚がした。

人生でこんなの初めてやった。

まるで運命の糸で結ばれた人と会った時の感じ。










友稀
…ん〜っと…あ、おはようございまーすっ…



そう言うと彼がにっこりと微笑む。

太陽のように眩しく元気が貰える笑顔。







先生
…はい、自己紹介して。
友稀
…はーい。嶋津友稀!18歳!趣味はバスケで、嫌いなのは勉強です。よろしゅうお願いします!
鉄人
…嶋津…ともき…?



彼の名前を覚えようとして何度も何度も頭の中で呪文のように唱えた。


こんなの僕らしくなかった。








先生
…んーっと…席は~…あっち。



そう言って先生が指を指す。

僕の斜め後ろ。

僕の隣かと思った、けどそんな少女漫画みたい
な展開はない。

やって、僕だから。

モブ女
…友稀くんかっこいいね!
友稀
…ありがとう!
鉄人







友稀
…なぁ。
鉄人
…ッ…!う、うん、?
友稀
…名前は?
鉄人
…え、あ、…つと
友稀
…つと?
鉄人
…いや、鉄人。
友稀
…そっか。ええ名前やな。よろしく?




そう言うと彼は、僕に手を差し伸べてくる。

僕はその手を躊躇いながらもそっと握る。

彼の手は暖かく居心地が良かった。

ずっと握っておきたいくらいやった。












モブ女
…仲良いね。
鉄人
…そう…かな…?


この女子の僕を見てくる眼差しが痛いほど刺さる。

これで分かった。僕と友稀くんとの価値観の違い。

だからもう関わっちゃいけないんだな。って思った。





友稀
…なぁ、何でそんな目で鉄人を見るん?おかしない?
モブ女
…え…?いや…それは…




そう言ってからしばらく言葉を濁していると、友稀が口を挟む。





友稀
…誰とだって仲良くしてええやろ。
鉄人
…え…?
モブ女
……ごめんね。


そう言うと僕の心が少し楽になった気がした。

やっぱり仲良くしたい。

僕は決心した。""この1年間で絶対に仲良くなる。"と

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