──────次の日──────
なにそれ、どこかの大学かなんか?そしたらすごい名前だな
そんな気がした。"女子研究大学"ってやつも、"ニキ"ってやつも聞いたことがない。だけど、だけどなんか……懐かしい気がする………
──────体育の授業中──────
同じチームのやつに呼ばれ、仲間の方に走ろうとした時…………
今までに感じたことない程の頭痛が走った。
俺は痛すぎて、思わず頭を抱えしゃがんだ。俺を呼んだやつは、俺の異変にすぐ気がついた。
こいつが大声を出したことで、他の人も俺の異変に気がついた。隣のコートで試合をしていた優太とりうも、視線をこっちに向けていた。
優太とりうは俺の頭痛のことを知っているから、すぐ俺の事態に気づいた。
ついに先生までもが動き出した。
そんなの俺が1番わかってるわ。
頭痛いやつになんてこと言ってんだよ………
優太が俺の脇に手を回したその時、
俺は意識が飛んだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。