────放課後────
俺はずっと気になってたことを聞いた。
優太は教室を出ていった。
俺たちも帰るべく教室から出た。
靴を履き、りうと話しながら校門まで向かっていると……
誰かがりうを呼ぶ声が聞こえた。この声には聞き覚えがあった。
この人は浅間悠、りうのお兄さん。俺らより2個上の先輩。昔からよく遊んでて、たまにゲームしたりする仲。俺らといる時はめっちゃお兄さんって感じがする、頼りになる人。なんでも出来て、頼めば大体はやってくれる。バスケ部のエースで、以外と陰でモテてる。
悠さんは去っていった。
浅間兄弟、なんか色々とぶっ壊れてる気がする……
俺らはコンビニに行き、買いたいものを買って家に帰った。
両親は共働きで、帰ってくるのは20時とかになる。別にもう高校生だし、1人で過ごせるんだけど。
ドサッ
俺は自分の部屋に入り、鞄を放り投げベッドにダイブした。
言ったそばから変な記憶が流れてきた。頭痛と同じで、入学から5ヶ月間これに悩まされてる。俺の記憶には存在しない、知らない記憶。今日は6人の男女が楽しくゲームして話してる記憶だった。
サラッとネタバレしてく
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。