第33話

三十一話【知らされるモノ___。】
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2025/05/29 21:02 更新
がれき。
がれき。
ヴィーナス?
ヴィーナス
ヴィーナス
そう!
ヴィーナス
ヴィーナス
ちな、ヴィナも七賢者の一人!
ヴィーナス
ヴィーナス
皆には『傲慢の賢者』って呼ばれてるよ!
……え俺この短時間で賢者に二人会ってんの?
ヴィーナス
ヴィーナス
んで、君の名は?
がれき。
がれき。
あ、俺はがれきです。
ヴィーナス
ヴィーナス
がれき…、聞きなれない名前だね。
彼女は「うーん」と何かを考える。
すると、アレスさんは呆れたような顔で彼女に言った。
アレス
アレス
……別世界の人間だよ。
ヴィーナス
ヴィーナス
あー!!
納得したように右手を握り左手の掌に落とした。
……なんか、賢者って個性的だなぁ…。
アレス
アレス
んで、此奴がここにいるのは、貴様の悪戯だろ?
ヴィーナス
ヴィーナス
ナンノコトハヨクワカンナーイ
アレス
アレス
殺す。
がれき。
がれき。
ま、まぁまぁ…、
こんなところで戦闘繰り広げないでくれ…。
アレス
アレス
……なんでこんなことしたのだ。
ヴィーナス
ヴィーナス
特に理由はないよ~!
アレス
アレス
やはり殺す。
がれき。
がれき。
まぁまぁ。
本当にこんなところで戦闘繰り広げないでくれ。
アレス
アレス
まぁ良い。貴様が気分屋の馬鹿ってことぐらい妾にも分かるわ。
ヴィーナス
ヴィーナス
な!?一言余計だ!!
ヴィーナス
ヴィーナス
気分屋は気にしてるんだからやめろよ!!
アレス
アレス
ツッコミながらボケるんじゃない。
がれき。
がれき。
収集つきませんって…。
がれき。
がれき。
あのー…、とりあえず帰してもらえませんか……?
ヴィーナスさんとアレスさんにそう言う。
すると彼女たちはハッとしたような顔で俺を見た。
アレス
アレス
そうだったな、すまぬ。ヴィーナス帰してやれ。
アレスさんはヴィーナスさんにそう言う。
すると、ヴィーナスさんは「えー?」と顔を一瞬顰めさせた後、満面の笑顔で言った。
ヴィーナス
ヴィーナス
もうちょっとお話ししようよ!!
その瞬間、アレスさんの掌から炎の剣が出てくる。
がれき。
がれき。
なんでこの空間ツッコミ俺しかいないんだよ!!
彼女をなだめながらそう叫んだ。
アレス
アレス
……はぁ、やはり貴様といると疲れるわ。
ヴィーナス
ヴィーナス
ヴィナはアレスの事大好きだよ!
アレス
アレス
……黙れ…。
がれき。
がれき。
急なツンデレ。
アレスさんはため息を吐きながら指を鳴らす。
その時、地面が競り上がる。
がれき。
がれき。
え、なになに!?
するとその競り上がった地面は、椅子と机に変形した。
アレス
アレス
地べたで茶を飲むのは苦であろう。
そう言いながらアレスさんは椅子を引き座った。
ヴィーナスさんも椅子に腰を掛けたため、俺も椅子を引いて座った。
ヴィーナス
ヴィーナス
はいはーい!ヴィナオレンジジュース!!
アレス
アレス
……相変わらずだな。
そして机の上に置かれたものはオレンジジュースと紅茶、そして酒だった。
がれき。
がれき。
えっ酒…?
アレス
アレス
妾の大好物だ。
そう言いながら赤い皿?に入った酒をごくごく飲む。
ヴィーナスさんもオレンジジュースを嬉しそうに飲む。
そんな様子に少し引きながらも、俺も紅茶に口をつけた。
思ったより甘みが増していて、優しい味が口にふんわり広がる。
ぶっちゃけマジ美味い。
がれき。
がれき。
なんか、女子会みたいですね。
なんだか温かい気持ちになり、ふとそう口に出てしまった。
アレス
アレス
……は?
ヴィーナス
ヴィーナス
女子?
がれき。
がれき。
……あ、
若干、何とも言えない空気が流れる。
今の世界では無性の俺だが、大分男のような見た目をしているのらしい。
だからもしかしたら、女として見られてないのかも…、
説明しようと口を開いた時、ヴィーナスさんが口を開く。
ヴィーナス
ヴィーナス
あ、言っておくけど、ヴィナ男だよ?
一瞬、思考が止まった。
いやもう一周回って一瞬で理解したかもしれない。
がれき。
がれき。
えぇぇえええええええ!?!?!?
思わず大声で叫んでしまった。
アレス
アレス
うるさっ…、
ヴィーナス
ヴィーナス
えー、そんな驚く?
俺は改めて彼zy……、彼の体を見てみる。
腹周りはくびれて体は細いが、確かに晒された腹部にうっすら見える腹筋が形を持っていた。
そして、身長が結構高い。
170以上は多分あるだろう。
がれき。
がれき。
確かにこう見ると男の人…。
紅茶を啜りながらそう呟いた。
するとヴィーナスさんは少し困ったような顔をしながら笑顔でジュースを飲んでいった。
ヴィーナス
ヴィーナス
いやまぁ、ヴィナは女の子の格好してるつもりはないんだけどね〜、
ヴィーナス
ヴィーナス
やっぱヴィナ可愛いから!
がれき。
がれき。
……。
自分に自信があることはいいことだよ。
アレス
アレス
……貴様らの会話つまらん。
アレスさんは空になった器を机に置いて、そのまま地面に寝転がる。
肩肘を地面につけ、頬杖をつくように手に添える。
……本当におっさんみたいだなこの人…。
アレス
アレス
……ヴィーナス。そろそろ此奴を帰してやれ。
ヴィーナス
ヴィーナス
えー?もっとお話ししたーい!!
彼はそう言い頭を横にぶんぶん振る。
するとアレスさんは大きくため息をつき、体を起こす。
そして、俺らに背中を向けたまま、ヴィーナスさんに言った。
アレス
アレス
貴様、分かっておるだろ?この次元には賢者以外立ち入ることは許されない。
アレス
アレス
確かにゼウスは心優しい奴だ。しかし、もし外の奴らに知られてみろ。
アレス
アレス
斬殺は免れぬぞ。
がれき。
がれき。
……え、
なんそれ、怖…、
ヴィーナス
ヴィーナス
……まぁそうだね…。
ヴィーナス
ヴィーナス
仕方ない。今日は大人しく返すよ!
その時、彼は立ち上がり俺に手を差し出した。
がれき。
がれき。
?……、??
俺は困惑しながらも彼の手を握る。
すると、俺ら二人の体は光に包まれ、足は地面から離れた。
がれき。
がれき。
ま、眩し…、
その瞬間、俺等の体はその場から消えた。




アレス
アレス
……。
アレス
アレス
寝るか。
目を開けると、そこは俺が中に入った大樹の前だった。
がれき。
がれき。
も、戻ってきた…。
気づけば空はオレンジ色に染まっている。もうこんな時間だったのか…。
がれき。
がれき。
あ、ヴィーナスさん!ありがとうございま___
礼を言おうと、顔を横に向ける。
がれき。
がれき。
……あれ、
けど、そこに彼の姿はなかった。
がれき。
がれき。
……まぁ、いっか…。
そんなことを一人呟き、俺は帰路についた。
鴻巣ミラ
鴻巣ミラ
ちょ、がれき!!お前こんな時間までどこ行ってたんだよ!!
帰宅後、ミラさんに少し怒られました。
がれき。
がれき。
ちょ、ちょっと別次元に…、
鴻巣ミラ
鴻巣ミラ
はぁ!?
がれき。
がれき。
う゛…、
実際俺は午前中に散歩と言って出て行って、夕方に帰ってきたから、6、7時間以上散歩していたってことになる。
……心配かけちゃったかな…。
がれき。
がれき。
ごめん、まぁ色々あったんだよ…。
鴻巣ミラ
鴻巣ミラ
……。
目を逸らしながらそういうと、彼は心なしか納得できない顔で俺から離れ、どこかに行ってしまった。
……また悪いことしちゃったなぁ。
けど、さっきアレスさんが言っていた『惨殺は免れない』っていう言葉的に、あまり良くないことなんだろう。
なら、いうわけにはいかない。
香坂 七尾
香坂 七尾
あらら、怒らせちゃったね。
すると後ろからナナオさんがやってきた。
がれき。
がれき。
あ、ナナオさん…。
香坂 七尾
香坂 七尾
心配しててなのか、ずっと不機嫌だったし…、
香坂 七尾
香坂 七尾
大丈夫?
がれき。
がれき。
んー、まぁ、ミラさん切り替えだけは驚くほど早いし…、大丈夫だとおもうけど…。
そう言うと、彼は少し呆れたような笑顔で小さく笑った。
香坂 七尾
香坂 七尾
まぁいいよ。何かあったら僕になんでも相談してね。
そのナナオさんの心遣いに少し心が温かくなった。
がれき。
がれき。
ありがと。その言葉だけでもう嬉しいよ。
香坂 七尾
香坂 七尾
!…えへへ、そうかな…!
やけに嬉しそうな彼の笑顔を見て、癒されるのを感じた。
やっぱり誰かの笑顔を見ているときが一番癒されるね。
鴻巣ミラ
鴻巣ミラ
そこ!!イチャイチャすんなぁ!!
戻ってきたミラさんは俺とナナオさんがいる間に勢いよく腕を振り下ろした。
がれき。
がれき。
うわっ!?び、びっくりした…、
香坂 七尾
香坂 七尾
い、イチャイチャしてないよ…!!
そんなことを俺ら二人が言った時、彼はにやりと笑い言った。
鴻巣ミラ
鴻巣ミラ
……がれき。来週暇か?
いきなりの事で、目を見開いたまま頷いた。
すると彼はさらに口角を上げ言った。
鴻巣ミラ
鴻巣ミラ
来週、スイたちに会いに行くぞ。

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