連れていかれた場所は 、
たまたま鍵が空いていた小さな倉庫部屋だった .
ちょっと待ってて 、こう言い残して
女は何処かに行ってしまった .
それより …… .
正直驚きを隠せなかった .
あんな華奢なやつが6人の男を
全員吹っ飛ばしたんだぜ ?
俺より強いやんけ 、どこで
あんな蹴りやらを習得したんだ .
一人頭の中で今起きたことを
整理しようと深呼吸した時 、女は戻ってきて
その手には救急箱を持っていた .
笑いながら 盗んできちゃった 、と言って
女は俺の前に座って救急箱から
包帯や絆創膏を出した .
俺がこう言うと 、「 痛そう…… 」と
心の中で言っているのが分かるような
険しい顔をした .
女は俺の頬を消毒して
絆創膏を貼っていった .
女はこう言い俺の治療を続けて
口を開いた .
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!