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第1話

『 廊下での出会い 』
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2025/11/22 13:05 更新
放課後のESビル

アイドルたちの熱気が冷めやらぬ夕暮れ時

夢ノ咲学院プロデューサー科二年生のあなたの下の名前は

重そうな資料とタブレットを抱え廊下を歩いていた


(なまえ)
あなた
ええと、次の打ち合わせは⋯あれ、このフロアで合ってるのかな⋯

静かで大人しいあなたの下の名前は、持ち前の天然さで頭の中が資料のことでいっぱいになると

周囲への注意が散漫になる癖があった

ESの複雑な構造はまdあ完全に把握できておらず、

彼女の視線は手元の資料と

壁に貼られた案内図を行ったり来たりしている



次の角を曲がった、その時だった


曲がり角の先から、足早に歩いてくる人影があった

アイドルであろうその人物は

あなたの下の名前が角を曲がり切るより先に

彼女の存在を察知した


桜河 こはく
桜河 こはく
あ、危ないで!


声とともに、その人物は反射的に大きく身を引いた

あなたの下の名前は、その声に驚いて立ち止まったものの

慣性の法則に逆らえず

抱えていた資料がパラパラと舞い

数枚が床に落ちた

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