第3話

𝟘𝟚
651
2024/05/30 11:00



あなた
なんで…ここに…?




怪盗キッド
飛んでいる所、お嬢さんを見つけました



怪盗キッド
その時、少々嫌な予感がしましたので




 テレビで見たあの怪盗キッド…




 夢かのような現実で…私を受け止めてくれた___




怪盗キッド
あの…何かあったんですか?




あなた
え…?




怪盗キッド
”自殺”しようとしたんですよね?




あなた
っ…はい…




怪盗キッド
お嬢さんの悩み、聞きますよニコッ




あなた




 とても優しそうな笑顔で言ってくれた____



 嬉しかった。今まで頼れる人なんて居なかったから




あなた
っ…実は…




 自分が我慢していた部分欠片を今吐き出した____



 吐き出すと同時に…涙が溢れてくる___



怪盗キッド
…なるほど。よく今まで耐えましたね




怪盗キッド
お嬢さん、お名前は?




あなた
…えっと…




 本名言っちゃって良いのかな…?




 親が…——に入ってたから言いづらい____




あなた
九条くじょうあなたって言います…



怪盗キッド
あなたさんね。えっと…ご両親は?




あなた
ッ…亡くなってます…




怪盗キッド
ッ!…これは失礼しました




 正確には亡くなった…では無く”殺された”____



 私の"目の前"で殺されたのだ___




怪盗キッド
…だから自殺しようとしたんですね




あなた
止めても無駄ですよ…もう決心したので




怪盗キッド
…そうですか




 未だに殺された理由なんて分からない…



 どうして、私一人生き残った事すら不明____




あなた
あの…今どこに…?




怪盗キッド
…行けば分かりますよ



あなた
…?




 下をチラッと見ると、道路が見える____



 だけど、どこに向かっているのかは分からない___








怪盗キッド
…ちょっと待ってて下さいね




あなた
は、はい…




 そう言って怪盗キッドは、建物に入った____



 数分が経ったら…"誰か"が出てきたのだ____




工藤 新一
では、中に入りましょうか




あなた
え、貴方は…?



工藤 新一
?、怪盗キッドですよ?




あなた
え、なんで変装を…?



工藤 新一
この姿だと話が進みやすいのでねニコッ




あなた
な、なるほど…




工藤 新一
では、中へ入りましょう




 私たちが建物に入ったところは_________




        ”毛利探偵事務所”




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