Jongwoon side Ep.34
急に部屋を飛び出して行き、電話さえ繋がらず、上着も羽織っていないリョウクを見つけたのは、夜の8時のことだった。
『リョウガ!』
『……ヒョン、、、?』
『何してんだよ、こんな寒いとこで。』
『ヒョン、僕……』
『分かった。こっから先は部屋で話そうか。』
『うん…。』
そう言いながら肩を回したリョウクの身体は、俺が見つけるのがあと1分遅ければきっと凍えて固まっていそうだと思った。
部屋に入ってからしばらくお互いの間に隔たりがあるように感じたが、精一杯の声を振り絞ってリョウクは俺に、
『僕、きっとヒョンの涙を見たくなかったんだ……。』
と話してくれた。
冷静になって考えてみると、そりゃそうだよなと思うことも沢山ある。
実際、自分がもし逆の立場だったら、幼稚園教諭の仕事を辞めると決めた時、すぐにリョウクに相談できるのかと言われれば、それは曖昧な部分がある。
だから、今回は自分も言いすぎたと反省している。
「おはよう、リョウガ。」
「ヒョンおはよ……。。」
「おい、大丈夫か?」
「平気だよ……」
「体温計持ってくるから楽にしてて。」
「もうっ!!これくらい大丈夫なのに!!」
散々大丈夫だの平気だだの言っていたが、やはり昨日あんな寒いところに結構な時間いたからか、見るからに熱がありそうだ。
ーーピピピ、ピピピーー
「39度!?とにかく今日は仕事休めよ!!」
「えっ、うん……。。」
傍にいてやりたい気持ちを何とか抑えて幼稚園まで来たが、やはりリョウクのことが頭を過ぎって仕方がない。
いつもは仕事で顔を合わすことも多いからそこまででもないが、今日はいつにも増して早く家に帰りたかった。
Ep.34 end.
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
またまた更新ストップしててすみません💦💦
次回は2月19日(日)更新予定です。
楽しみにお待ちください。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。