莉犬side
『よし!入学式だし、早く行かないと!』
今日から、高校生!
勉強も運動もこ、恋も成功させてみせる!
俺の行く高校、友達1人もいない…………
で、でも頑張って友達つくってみせる!
莉母『莉犬ー!起きてー!』
『もう起きてるって』
もつ高校生なんだし大丈夫なんだから……!
いつまでも子供扱いしないでよね(*`н´*)
さ、準備準備!
『歯磨きして、着替えて………って、あれ?服どこだぁ!
あれ無い………………無い……うぁぁぁぁ!どうしよう……』
無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い
30分後…………
あ!あった!
良かったぁ!
神様ありがとう……
さ、着替えてっと
入学式まであと……………………え………………
じゅ、10分!!
…………やばいやばい遅刻だぁ!
ドタドタドタドタドタドタ
『い、行ってきまぁぁぁす!』
うわぁやってしまったぁ!
俺のばかばかばかぁ!
もう嫌……
初日から遅刻とか人生で1番最悪……でも、
……………まだ間に合う大丈夫!大丈夫!
な、はず
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ハァハァハァハァ……
やっと着いたぁ!
ふんふんふーん♪ふんふんふーん♪
さ、玄関から入って………………
あ、
玄関……閉まってる……………………
最悪だぁ……!誰か誰かぁ!
誰かいないのぉ〜!?
もう遅刻確定じゃん…………
『最悪だぁ…………グスグス』
?『大丈夫?』
『へっ?』
?『新入生?…………今開けてあげるね?』
『あ、ありがとうございます』
同じ制服…………先輩?
優しいな……この人……
声も落ち着く…………
なんか
…………心が暖かくなる
ガチャ
?『はいどうぞ』
良かった…………
?『じゃ、俺はこれで』
タッタッタッタッ
行っちゃう……何か何か
何か言わないと!?
『あ、あの!』
?『何か?』
何話したらいいんだ……
そうだ!お、お礼!
『あ、ありがとうございました!ま、また会えますよ…………ね?』
?『うん、待ってる…………
じゃまたな新入生!』
かっこよかったな………………俺まで惚れそう
って!やばいやばい!早く教室に!
ガラガラガラガラ
良かった、まだ先生来てない…………
最高にラッキー!
俺の席は…………
よっしゃー!窓側!端っこっていいよねぇ
ガタン
『ふんふんふーん♪』
トントン
後ろの席の人誰だっけ?
?『あの、莉犬さんですか?』
うわ!綺麗な顔の男子だなぁ
………………イケメン恐るべし
『えと……』
?『あ!天黄 瑠雨です!』
瑠雨くんかぁ………………変わった名前だなぁ
オレもだけど……
『あ、赤城 莉犬です…………よ、よろしくお願いします…………』
人見知りすぎたぁ!この後絶対会話続かなくなって飽きられるやつだぁ……
やばい何か話さないと
瑠雨『ふふっ……』
なっ!
『なんで笑うの(*`н´*)』
瑠雨『す、すみませんw人見知りなんですね…』
『そうだけど何(*`н´*)』
なんなのこの人!
瑠雨『知り合いが居なくて……友達になったくれませんか?』
と、友達?
『俺、面白くないよ……?』
瑠雨『いいんです別に、』
変な人……
瑠雨『ダメですか…………?。゚( ゚இωஇ゚)゚。』
うっ
『わ、分かった』
瑠雨『ありがとうございます(*^^*)』
友達出来た…………よ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。