――――本編中也side
敦に先導されて辿り着いた、首領の執務室。
其処は、俺が識ってる首領の執務室とは似ても似つかない、
“漆黒”で埋め尽くされたかのような雰囲気だった。
カツ、カツと敦の靴音が静かな執務室に響く。
其の音は、直ぐに闇を纏った此の部屋に引き込まれて消えていった。
………矢っ張り、話し合いを選択して正解だったな…
如何にも話が噛み合わねェ、あの儘戦ってたら如何なっていたか…
最悪の予想が頭を過るが、直ぐに振り払い、
運ばれてくる鼻を擽る茶葉の香りに安堵し、躰の力を抜いた。
すん、と自慢の(?)鼻を鳴らして香りを確かめる。
…………薬は入ってねぇな
そのことだけを確りと確認し、口へと流し込んだ。
…何処かで口にしたような、そんな味が舌先を刺激する。
死を望むあの太宰が、珍しく好きだと言っていた御茶の銘柄。
確か、名前は………
そう、ふわりと優しい顔で微笑む敦は
唯の青年で……こんなに幼い餓鬼も自ら手を穢す現状に、
初めて、心が痛んだ様な気がした。
敦は俺の向かいにあるソファに腰掛ける。
空気は一転し、此方も思わず視線が鋭くなる。
其処に居るのは、先程のにこやかに微笑む好青年ではない。
…人殺しの、死神だ。
__と思えば、直ぐに頼り甲斐の無い餓鬼に戻る。
……何なんだ、此奴は…
へぇ……此処で別の人を気にするか
根は変わってねぇな
そう云うと、小さく照れた様に頬を緩ませる敦。
……どんな鬼畜だったらこんな善人に殺しを教えられるんだ(←ポートマフィア五大幹部です
太宰の野郎、人の心っていう物がねェのか…?(←ポートマフィア五大幹部です※大事なので2回言いました※
……こんな事を仕掛けてくる奴は太宰しかいねぇからな…
その周辺漁りゃ何かしら襤褸が出てくンだろ
はい、内容薄っぺらくて済みませんでした(土下座)
中原と中島でほのぼの〜な空間作りたかったんです済みません
最近、小説が凄く伸びてきて嬉しいです
今後とも是非宜しくお願い致します!
……………御茶の銘柄、実は仕掛け有りです♪
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!