第7話

その後 星乃一歌・望月穂波
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2023/10/10 03:29
あれから色々な情報を手に入れた。
父の…鬼になってしまった人のこと、鬼狩りのこと、最終選別のこと。
一歌
(最終選別で生き残るために、まずは強くならなきゃ…)
一歌
(でも、私を継子にしてくれる人もいないし……)
一歌
よし、自分なりに特訓しよう
一歌
(まずは刀がないと、何も始まらない。何か変わりになりそうなものは……)
一歌
ふぅ、これくらいで大丈夫かな
不法に投棄されていた刀や鬼に見立てた竹など、稽古の道具を諸々揃えた。
一歌
(まずは体力づくりだよね。えっと……)
一歌
ッはぁ、はぁ……
一歌
(もう夜か……)
山を走り込み、刀を扱う練習、肺活量を鍛えるなど、かなり厳しい稽古を終え、夕飯の準備をする。
一歌
(明日はどうしようかな……)
疲れていたからか、その日はすぐに眠ることができた。
穂波
……あの人、鬼殺隊って言うんだ…
穂波
私もなりたいな……
そう小さく呟きながら町を歩く。
?「もっと速く、正確に!その調子です


ジャキッ、シュバババッ


刀で何かを斬る音と指導の声が聞こえてくる。ふと気になって、音の聞こえる方へと向かった。
穂波
(あ、このお屋敷からだ……)
悪い事だと感じつつも、隙間から中の様子を伺う。
すると、女性二人が剣術の稽古をしていた。年齢は同じくらいだろうか。
穂波
(すごい……あんなに速く……)
つい見惚れてしまうくらい美しい、洗練された動き。あまりの美しさに、時間を忘れて見続けた。


?「お疲れ様でした、カナヲ。……ん?あそこにいるのは…」
穂波
(あ、見つかった!)
急に罪悪感が押し寄せてくる。咄嗟にその場から立ち去り、早足でもう誰もいない家へ向かう。
穂波
(あの子、すごかったな……速くて、強くて、綺麗だった……)
穂波
確かこうだったかな…?
その場にあった竹を手に取り、さっき見た技の一つ一つを真似してみる。
彼女ほどではないが、一応技を出すことはできた。
穂波
はぁ、っ
結構疲れるな……
穂波
(まずは体力をつけないと!)

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