第13話

決意
62
2026/08/11 03:11 更新
どんな紙にだって

表と裏がある



光にあてられる所と暗い所は絶対一緒に存在する


五日後に、
ねえちゃんがやっと目を覚ました


私が寝ているねえちゃんの隣で、
肘をついて横になっていた


外の陽射しは、
簾越しでちらちらと
入って来て

私の髪の毛はあったかくなったり冷めたりして
繰り返していた

うとうとしているこの時にね


急に視界がぐらついて

力強く布団の中に引っ張り込まれた

私の頭は、ゴンって音をたてて

ねえちゃんの尖った顎に当たった





「「いった!」」




痛くて叫んだら
ねえちゃんと私の声はばっちり重なった






それでもねえちゃんは
私のことを抱っこして離さない



よかった

ねえちゃんは
ちゃんと温かいし

しっかり息をしている。


私はとても嬉しかった

柔らかい髪の毛と安心する匂いが
私を泣かせようとしている





「あなた、あんたが無事で良かった…、」



『…ねえちゃん、けが、痛くない?』




私は包帯の巻かれている所に
できるだけ触らないようにした

まだ赤茶色い血が
すこし滲んでいたから。



「少し痛い。
 痛いと言うより、痒くて仕方がない」


ねえちゃんは顔をしかめる
痒いの、我慢するの大変そう





『痛いのって、飛んでいけるんだから


 痒いのも飛んでいく?』





するとねえちゃんは笑って軽く私のおでこを弾いた


「いたっ」


「バカね、そんな訳ないじゃない。

 あれは小さい頃
 あんたを慰めるときについた嘘なんだから」

「いいもん、

 そんなの嘘だなんて気にしないもん」




嘘だとしても

私はねえちゃんの言う事はいつも本当だと信じている

ねえちゃん、
 
ほんとは優しい人だから




そして


私が信じたいだけから。



『あのね、

 ねえちゃん。』



______そろそろ

ねえちゃんと、

お別れしないといけないお話、

言わなくちゃ。





__________数日前

胡蝶カナエは、
あなたに

鬼殺隊に入る前には

育手に訓練され、
最終選別で生き残れないと入隊できないと話をした。



少女はそれでも怖気付かない態度で、
鬼殺隊に入る事を決心していた




 
もう育手は見つかっているとの連絡が入り、
彼女がいつでもそこへ行けるようにと
手配が済んでいる






その前に、
あなたは自分の姉が目を覚ますまで
待って欲しいとカナエに頼んだのだ。

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