見るとそこには
燃える火の中紫波さんの体に覆いかぶさる
靴箱があった
暇さんはそれを持ち上げようとしてて
紫波さんは気を失っていた
靴箱にも引火していて ,
手の皮膚が悲鳴を上げるんじゃないかってぐらい
熱かった
2人でやっと棚を持ち上げ
暇さんは紫波さんを背負い2人で
崩れる家の中を出た
出た瞬間に
一気に外の空気を吸ったからか
肺が 喉が 全身の神経が
火傷したのだとその時気づいた 。
あ 、意識が .......。。。。
目を開けると白い天井に独特なにおいがした 。
体を動かそうにも
眼や指の先はうまく動かなかった
その上 , 口に不思議な感覚があり
よく見ると人工呼吸器が付けられていた
そう思っていると
懐かしい声が聞こえドアが開いた
こさめはおれの目を見るなり
手に持っていたするめいかを落として
と叫び、その声が終わらないうちに
どたどたと足音がし
元々半分しか空いていなかった扉が
全開になりみんなが顔を出した
そんなみんなの久し振りな様子に
口角が上がる
楽しい 面白い 好き 嬉しい
そんな感情がとめどなく流れ出る
でもそんなおれとは裏腹に
みんなは少し涙ぐんでいた
聞くとおれは火災から丸3日寝たきりだったらしい
救急搬送された時も意識がなく危なかったとか
燃えた何かを見ることさえできなかった
おれにとってストレスも相まって
気を失ったのだろうと言われた
そんな会話をして違和感を持った
その思いをみんな感じたのか
一斉に静まる 。
思いを伝えようにも
どうしようか迷っていると
こさめが口を開いた
言葉を詰まらせる
その続きを聞きたくない自分がいる













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!