第48話

番外編。星に願うよ。
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2026/08/15 15:26 更新


るな
るな
おやすみなさぁい…
ヒロ
ヒロ
るな、おやすみ


今日は、8月12日。


ペルセウス座流星群が見れる日だ。


(なまえ)
あなた
みんなおやすみ〜。


もう、みんな寝る準備に入っているなか、


私はひとり、屋上に向かった。


(なまえ)
あなた
明け方まで、見れるんだよね…


スマホの情報を頼りに、


深夜11時30分。


屋上にシートを敷き、


寝転がった。


(なまえ)
あなた
音楽…これでいっか。


自分の、プレイリストを流す。


ここには、ロクデナシさんの、


アルビレオや、スピカなどの曲や、


優里さんのベテルギウスなど、


綺麗な曲が入っている。


(なまえ)
あなた
…


今日は、月が丁度隠れて、


星が綺麗に輝いている。


(なまえ)
あなた
…今日は、随分と流れないなぁ…


今日は、20分程経っても、流れていなかった。


こんなに流れないのは、自分のなかで久々だった。


.
こんなところで寝てたら風邪引くよ?


誰かが、屋上に来て、自分にひざ掛けを被せた


半袖短パンだったため、結構肌寒く、


助かった。


(なまえ)
あなた
ありがとう。


声の主は、


じゃぱぱ
じゃぱぱ
ん、俺も横に入れて?


じゃっぴだった。


(なまえ)
あなた
ん。ど〜ぞ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
今日は、何の星座の日?


このセリフは、いつもの言葉。


流星群の日に、空を見てると、


毎回現れて、毎回聞いてくる。


(なまえ)
あなた
今日はペルセウス座流星群
じゃぱぱ
じゃぱぱ
どんなお話があるの?


2人で、空を見上げながら、


じゃっぴにペルセウス座の話をした。

(なまえ)
あなた
ペルセウスは、ギリシャ神話に出てくる英雄
(なまえ)
あなた
最高神ゼウスと人間ダナエーの子で…
じゃぱぱ
じゃぱぱ
うんうん。


こんな自分の趣味の話に聞いてくれるじゃっぴは、


毎回とても優しい。


(なまえ)
あなた
見た人を石にする怪物メドゥーサを退治した
じゃぱぱ
じゃぱぱ
後ろから刺したのかなぁw
(なまえ)
あなた
それで、ピンチだった王女アンドロメダを
救ったことで、知られてるの。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
それでペルセウス座になったんだ。
(なまえ)
あなた
そう。


話が終わって、また、2人で、空を見上げていた。


すると…
あなた じゃぱぱ
あっ!流れた!


空に、綺麗な1本の線が引かれた。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
え!流れたよ!今!
(なまえ)
あなた
すごい綺麗に流れたね…


いつも以上に、綺麗に流れていた。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
ねぇねぇっ。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ペルセウスの話、もっと聞きたい。
(なまえ)
あなた
…いいの?つまんない話だけど。


星の話なんか、きっとじゃっぴは興味ない。


そう思っていた。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
ん〜ん。あなたと話せるし、
じゃぱぱ
じゃぱぱ
あなたの話も、星の話も好きだから


私は、その言葉にふっと、


口角が上がった。


(なまえ)
あなた
いいよ?わかった。


そうして、じゃっぴに話を聞かせていく。


(なまえ)
あなた
ペルセウスって、幼い頃に
箱に入れられて流されてるの
じゃぱぱ
じゃぱぱ
えっ…ひどいっ…
(なまえ)
あなた
そう、でも無事に育ったんだって
じゃぱぱ
じゃぱぱ
よかったねぇ、サメとかに食べられなくて
(なまえ)
あなた
ほんとにね(笑


ペルセウスは、ゼウス(最高神)とダエナー(人間)の子供。

祖父のアルゴス国の王が、

「お前は将来、自分の孫(ダナエーの息子)に殺されるだろう」

という神託(予言)を受けて恐怖をして、

殺そうとしたが、自分の手で殺すと

「神々の罰や呪い」を受けると考え、海に流したそうだ。

(なまえ)
あなた
で、さっきメドゥーサを後ろから
刺して殺したとか言ったじゃん?
じゃぱぱ
じゃぱぱ
あー、言ったね。
(なまえ)
あなた
あれは、神々から借りた鏡の盾とか
空飛ぶ靴を使ったんだって。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
かっこよ!


じゃっぴは、興奮していた。

(なまえ)
あなた
あ、また流れ星
じゃぱぱ
じゃぱぱ
え!見過ごした!


少し、落ち込んだが、


メドゥーサの話が気になっていた。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあんくんに頼んだら、作ってくれるかな。
(なまえ)
あなた
さすがに無理があるw
じゃぱぱ
じゃぱぱ
だよねぇ〜…それで!続きは?
(なまえ)
あなた
んっと怪物ケトスに生け贄にされそうだった
アンドロメダ姫を助けたの。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ヒーローやんけ
(なまえ)
あなた
それで、妻にした。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ヒーローやんけ


2回、繰り返していた。


すると、じゃっぴは流れてきた流星を見て


こう言った。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
ねぇ〜、こんなに短かったら、
お願い事言えないよぉ〜


流星は、長くとも1秒程度も流れていない。


願い事を3回言うには、少し無理がある。


(なまえ)
あなた
金って3回唱えるといいらしい


これは、学生時代、


サークルの先輩から教えてもらった秘訣だ。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
なんかやだわw
(なまえ)
あなた
今度金欠王子に教えるか
じゃぱぱ
じゃぱぱ
だなw


もう、1時30分。


時間は、流星と同じで


あっという間に過ぎてゆく。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
あっ…!
(なまえ)
あなた
ん?流れ星流れたね
じゃぱぱ
じゃぱぱ
やっぱお願い事言えないよぉ…


流星が流れたら


お願いごとよりも、


流れた衝撃のほうが


強く出て、お願いを言うことを


どうしても忘れてしまう。

(なまえ)
あなた
私も言えたことないよ〜?
じゃぱぱ
じゃぱぱ
嘘!あなたも言えたことないんだ!
(なまえ)
あなた
うん


私の願いは、


長すぎるから。


流れている間に、


言うことは不可能に近い。


(なまえ)
あなた
ねぇじゃっぴ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ん?
(なまえ)
あなた
…“星が綺麗ですね。”


これは、自分の精一杯の言葉。


今の自分に、


あの言葉を言う権利はないし、


言える口実(月)もないから。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
“貴方の手の届く所にありますよ。”


(なまえ)
あなた
…?


どういう…意味なのだろうか。


じゃぱぱ
じゃぱぱ
あなた?寒くない?


夏にしては、今日は涼しい日。


夜になって、余計に涼しくなって、


肌寒くなってきている。


だが、じゃっぴが持ってきたひざ掛けのおかげで


そんなに寒くはない。


(なまえ)
あなた
ちょっとだけだから…大丈夫…
じゃぱぱ
じゃぱぱ
なら、いっか、…


なぜか、落ち込んだような


声のトーンだった。


(なまえ)
あなた
もう、夜遅いけど、寝ないの?
じゃぱぱ
じゃぱぱ
う〜ん…あなたを1人にするわけにはいかないし
(なまえ)
あなた
毎回それじゃん…w


じゃっぴは、


夜遅くても、


日にちを超えようとも、


私が部屋に帰るまで、


一緒に空を見ていてくれる。


(なまえ)
あなた
ありがとう。

















































      私のことを見つけてくれて。




          ありがとう。




     私と、出会ってくれて、ありがとう。




        私は、星に、願うよ。





          君のことを。










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