今日は、男子がソワソワする日。
バレンタインです。
ということで、女子メンで、男子たちにチョコを作ります。
今朝起きて扉を空けたら、ソワソワしたうりがいて、
何も知らずに「なんか変だよ」と言ってしまったのは内緒
ということで、ちょっと大きめのスーパーに向かった。
珍しく頬を赤らめたえとさん。
やっぱり…いるんだろうな…
…これじゃあ買い物進まないなぁと思い、
と、買い物に促す。
みんな各自、キットや、
たくさんのチョコを買って家に帰った。
男子は、なぜかカラオケにみんなで行った。
みんな板チョコにしようかなぁ…
板チョコと、ガトー・ショコラ…いや…
板チョコと、マカロンにしよ。
とあちゃんの声で意識が戻ってきた。
ふとえとさんの顔をみると、
だからいつもゆあんくんの近くだとすっごい笑顔なんだ。
みんなひとりひとり手を動かしながら話している。
お湯沸かして…チョコペン温めとこ…
なるほど…
ミキサーミキサー…
こんなもんかなぁ…
グラニュー糖はどこだっけ…
流れ的に…私がとあちゃん。
じゃ…いや。いない。いない。
好きな人なんて居ない。
その言葉が、なぜか、自分の心に刺さった気がした。
ガチャッ…
マカロンを作る手が止まった。
顔を赤らめるとあちゃんが
漫画で言ったら大コマに使われそうだなと、
可愛いなぁと、思った。
それと同時に、
じゃっぴが帰ってきていた。
自分の好きな人を、好きな人に聞かれていた。
それで顔がまるでだるまのようになっている。
聞こえていなかったのか、
ポーカーフェイスで、平然に見せているのか、
どちらかは分からないがいつも通りだった。
…そうだよなぁ…
じゃっぴだよなぁ…
そう言い、じゃっぴは出ていった。
そんな冷やかしを横目に、
手が止まっていたマカロン作りに熱中することにした。
聞きたくない。
キキタクナイ。
ツノがたったから…小分けにしてメンカラにしよっかなぁ…
着色料…
緑…黄色…全色あるね…
小分けの器…これでいっか…
じゃっぴの分…のあさんの分…
エメラルドグリーンってどうやって作るんだろ…
今、初めて呼ばれていることに気づいた。
色つけたら…均一に混ぜて…
絞り口に入れて…
みんな話しているだけそうだけど、
意外と進んでいた。
ヒロインだからかな。
絞れたから…気泡も潰したから焼くだけかな…
乾燥させないとだし…
板チョコ先に作って、予熱もしちゃお。
チョコペンも柔らかくなってるから…
みんなのメンカラとマーク書こっかな。
ここはじゃっぴ…マークは冷えるまで待とっかな。
意外ときれいに埋められたな…
空いた所…ホワイトチョコでいっか。
乾いたから…オーブンで焼いて…
ガナッシュ作っちゃお…
チョコ溶けて…冷やして…
お、焼けたっぽいから、ガナッシュ絞って完成かな。
あと…包装しよ…
包装したし…あと板チョコもマーク描いて…
板チョコ包装して…
みんな、すんなり見つかるといいな。


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。